第25話　笑顔表情筋の日／『私の表情筋がんばれ』

鏡の前で笑顔を作って「よし！」と自分に気合を入れる。

「接客業としてお手本にしたい満点の笑顔だね」とあの人が褒めてくれた日から、自分の顔が嫌いじゃなくなった。


あの人の好きな人が私の親友である同僚だとわかり、失恋した。

同じ職場で三つ巴はつらいけど、褒められた笑顔だけは失くしたくない。




◆3月25日は「笑顔表情筋の日」／2024年3月25日作

#140字小説 『私の表情筋がんばれ』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る