解説「肌」「一杯」

夕咲きの花の実白く眩しくて

夏の残滓を冬の終わりに



***   ***   ***



朝に咲く花は朝顔。

それは、

夕方に花が咲くから、夕顔。

その実の肌は真っ白で

眩しいくらいに真っ白で。

その身を削り、

薄く薄く 削ってゆくと

いっぱい いっぱい できるのよ。

長い長いまま干しておき 作るの。

乾燥させても 白く眩しい肌。











出来上がったものは、

かんぴょう と呼ばれているわ。



夏に咲いた花の実で作られた かんぴょうを

冬の終わりである 立春に

恵方巻にして食べる。


巻き寿司に入っている かんぴょう。


そう、あの かんぴょうです。










『かんぴょう』










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