○○には3分以内にやらなければいけない事があった。

アキノリ@pokkey11.1

第?章 ジ〇ソウ

社会的に生きるか死ぬか

第1話 SA○的な?

吉田幸輝(よしだゆきてる)には3分以内にやるべき事があった。

その3分以内の3分後には恐らく彼女達へは最大の罰となる。

俺は今現在、何をしているかといえば俺は裏切った彼女と裏切った親友の男を裁きにかけるつもりで居た。

工業高校の実力を舐めるんじゃない。

お前が俺を振った理由に挙げた言葉でこんなのがあったな。


『工業高校とかださいから』


思い出すだけで腹立たしい。

今から浮気相手と寝取られた2人に裁きを受けてもらうのだ。

その裁きは簡単に言ってしまうと社会的に生きるか死ぬかの裁きのゲームである。


リア充で廃病院に肝試し中の彼らを捕えて監禁している感じだ。

その彼らの首には革の首輪が嵌っている。

コイツらにはウサギの着ぐるみを着た俺から睡眠薬のスプレーを直に食らってもらいぐっすり眠ってもらっている。

因みにそいつらの首から1本紐が垂れ下がってそれが相手の首に嵌っている。

つまり簡単に言うと綱引き状態である。


起きてから3分が勝負だ。

3分で...この勝負はすべて決まる。

彼らの紐はスイッチになっている。

工業高校の知恵を使いその紐を引き千切るか3分の時間が無くなれば自動的に情報が...と言うか浮気の情報が拡散される様なシステムを作った。


片方は何もされずに解放される。

そして片方は地獄に堕ちる。

そんなゲームに近い。

どっちかが犠牲にならないと脱出できないゲームだ。

それか両方がくたばるか。


どっちかが考えてやればこのゲームは片方の犠牲で済むのだ。

因みにコイツらの足と手はイスに粘着テープで究極にぐるぐる巻きにしている為に3分だけでは動けない様にしている。

どっちかが首輪を引き千切ればその時点で引き千切った方は逃げることは出来るが相手の情報は自動的にネットに拡散されて社会的に死ぬ。


この状況下、動かせるのは首輪と口だけである。

因みにだが3分経つと自動的にお互いの情報が全て外部に拡散されてゲームオーバーと言う形にはなる。

そういうシステムを作った。

絶対に許せないからだ。


そうしていると元カノの洲本幸奈(すもとゆきな)がゆっくり目を覚ました。

それからまさかの状況にゾッとしている。

「なにこれ!?」とパニックになりはじめた洲本。

俺はその姿に笑いながら変声機械を使って呼び掛けてみる。


『やあ。おはよう。グルグルゲームにようこそ。洲本幸奈』

「...は、は!!!!?訳分らない!!!!?な、何!?」

『悪事を働いた君達に社会的に生きるか死ぬかの戦いに参加してもらう。...是非共に全てから這い上がって頑張ってくれたまえ』

「社会的に死ぬって何!?何!?」

『君達を僕は殺しはしない。だけど社会的にどっちかが死んでもらうゲーム。もしくは君達2人が死ぬゲームだ。生き残るためには片方が社会的に死んでくれたまえ』


「訳が分からない!!!!!助けて!助けてぇ!!!!!」と絶叫する洲本。

恐怖に怯えている様だ。

ここは近所の廃病院とはいえ3分では誰も助けには来ない。

そんな場所だ。


俺は部活動。

バレー部からそのまま拝借した大きなタイマーの3分をカウントする。

それは女と男に見える様にしている。

そしてタブレットで3分のタイマーを動かした。

洲本はもがく。


「な、何これ。何かのジョーク!?」

『その首に釣り下がっている紐はいとも簡単に千切れる。だけどそれを引き千切ると相手は情報の波の地獄に堕ちる。何故ならアカウントで拡散される事になる。君達の浮気の事実がね』

「ちょっと!何で知っているのそんな!?」

『君達の泣き顔が楽しみだ。メイクアチョイス。グッドラックだ』


俺は男に呼び掛ける洲本を見る。

俺は起きた親友だった男、庄本洋平(しょうもとようへい)を見た。

状況に同じ様に叫んで助けを求めていたが何も出来ないと悟った様だ。

さあ見せてくれ。

君達の生きるか死ぬ様を。


「ね、ねえ。洋平。...どうしよう?これ警察呼ぶ?」

「スマホも取り上げられている。それに状況的に無理だろ!」

「私、社会的に死ぬとか有り得ないんだけど!」

「俺もだけどな」

「...私、来年は海外留学も控えているの。う、浮気の件がバレたら終わりだよ」

「何だよそれ!?俺との愛よりもそっちが大切なのか?」

「それは当たり前でしょう!将来に関わるんだよ!?」

「は!?見損なったぞ!!!!?」


全てが混乱してきている様だ。

俺はその姿を見ながらニヤッとする。

それから男は首で思いっきり紐を引っ張り始めた。

「お前が地獄に堕ちろよマジに俺が大切って思ったのに!」と言いながらだ。

俺はその姿を見ながらニヤッとする。


そして紐をブチブチと力任せに外し始めた洋平君。

すると横に有る廃材の様なパソコンがいきなり煌びやかに起動した。

そこにはSNSの画面であり。


既にSNSに俺が設定して情報を書き込む準備が整っていた。

廃材のパソコンではない。

俺が持ってきた改造したパソコンだ。


「な、何だよこれは!!!!!」

「浮気の証拠とかも全部!?嘘!?拡散!?」

「俺は将来は有望なピアニストになるんだぞ!そんな事したら死んじまう!」

「は!?それを前に出す気!?」


因みにパソコンはガラスの先に有り手出しは出来ない。

というか腕を縛られているので意味無いだろうけど。

まさにメイクアチョイス。

片方しか生き残れない死のゲームだ。

社会的に死ぬ。


「待ってくれ。俺は...国際ピアノコンクール有望筋なんだ。マジにヤバイ!だ、だからお前が死んでくれ」

「は!?彼女にそんな事言うんだ!?最低!女の子と思って舐めているんでしょ!!!!!」

「無様に死んでもお前なら生き残れるって!」

「馬鹿じゃ無いの!?こういうのって最近、教師の目が厳しいんだよ!情報拡散とか有り得ない!!!!!」


2人は言い争いをする。

それから男は「これを引き千切ったらお前の情報が拡散されるんだよな」と無理矢理、首で引き千切り始めた。

それを「待って!!!!!嘘でしょ!彼氏でしょ!?私を守ってよ!!!!!」と大慌てになる洲本。

そして同じ様に女が勢いよく首の紐を首で引き千切ろうとする。


「ふざけんな!!!!!お前は何を考えている!!!!!」

「アンタ...逃げる気でしょ!私が...こんな目に遭って!」

「当たり前だ!俺はピアノコンテストがあるんだぞ。死んでたまるか!こんな事でな!!!!!」

「最低!死んで!何で!?それで貴方の彼女がどうなっても良いの!?」


結論から言ってその争いで思いっきり引き千切ったのは...俺の元カノだった。

そのお陰でコンピューターに仕込んでおいたエンターキーがカチッと勝手に押されて情報が拡散された。


SNSに大きく。

誰も見ない訳じゃ無い。

拡散されていくのも時間の問題だ。


その結果。


男の傍に転がって有るスマホから音が鳴り始めた。

最低最悪。外道。うわ無いわ。

そんな感じで色々なヤツからメッセージが来た様だ。

男は愕然として意気消沈した。

最悪だ...とか言いながらだ。


「...こんな酷い真似...鬼畜としか言いようが...」

「誰だろうねこれやったの」


俺はあまりの事に爆笑しながらそのままその場を立ち退く。

因みにこの後、やって来たリア充に解放されたらしいが2人の仲は相当に不仲になったらしい。

3分の復讐完了。


まさに滑稽だった。

俺なりのプレゼントを受け取ってくれた様だな。

ザマァみろ。

これが俺を陥れた復讐だ。


fin

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