応援コメント

第7話」への応援コメント

  • 犀川様の小説を初めて読ませていただいたのですが、最初に選んだ作品が「密やかな卒豪」で、「あ、これ悲しいやつだ」って気づいた時には遅かった。どんどんお話に引き込まれて一気読みしてしまいました。病院は苦痛を取り除いてくれるところ、元気になってまた今の生活に戻ってくるって、みんな(私も)思っています。でも、そこから出て来ないってこともあるんです。あたりまえと言われるかもしれませんが、頭では分かっていても、本当には分かっていないんだって、このお話を読んで思いました、なんて言いながら私もきっと分かっていない。
    お父さんがなぜお姉さんと血がつながっていないと教えたのか…私には分かりません。でも結果的にはファインプレーだったのかな。お母さんが死んで、残された子供を生きがいにして…という話はよくありますが、この物語では妹さんがその役目を果たしたのかな、そしてこうちゃんはお姉さんの死を乗り越えて生きていくのでしょうね。すごい作品でした。ありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    一気読みしてくださり、感謝感激です。
    お父さんはお母さんが「正気」に戻るのが怖かったのかもしれません。それによって今まで否定してきたお姉ちゃんに対する何かが保てなくなってのかもしれません。
    繰り返しになりますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


  • 編集済

    泣いちゃいました。
     素敵な物語をありがとうございます。凄い作品でした。圧倒されて感想が出てきません。言葉にすれば、どこか陳腐になる気がして、この感情を言語化したくないんです。

     だから、作家志望としての観点から、語ろうと思います。
     こんな作品を書いてみたい。この作品を超えてみたいと思いました。
     私が憧れる名作が、ひとつ増えました。
     まだまだ未熟ものですが、圧倒されて、泣かされました。
     嫉妬心すら湧きません。憧れです。
     執筆活動を頑張ろうと思いました。
     まだまだ私は作家としても人間としても未熟だと、痛感させられました。
     素敵な作品をありがとうございました!

    作者からの返信

    まとめて一気に読んでいただきありがとうござます。長く詰まっている文字の作品なのですが、お言葉身に余る光栄です。

  • 自分にとって貴重な読書体験になりました。
    また小説を好きになることができそうです…
    天国のお姉さんも含めて、3人が幸せに過ごせますように。

    作者からの返信

    このように長く拙い小説を読んでいただき、ありがとうざいます。小説を好きになれそうというお言葉、大変な栄誉を賜った気持ちです。また、そんな大切なきっかけを担ったのかという緊張感で身の引き締まる思いです。
    三人へのお気持ち、ありがとうございます。彼ら彼女らもどこかで喜んでくれているのではないかと思います。
    ありがとうございました。

  • お姉さんは腎臓病だったのかしら。
    何ともまあ、父親もあのタイミングでお姉さんの養子の件を伝えて。その気持ちがどうもよくわからない。その行為は無神経な気がする。
    彼女とお姉さんが実の姉妹だったなんて。その二人と関係をもつ。普通に考えたらちょっとと思えることがようさんの文体でさらりと読んでしまえる。
    流れのいい、しっかりとした文章には物語を動かす力があると感じました。

    作者からの返信

    お返事遅くなりすいません。
    病名はご想像で……ということで。
    父親のまあまあ屑っぷりは酷いですよね。
    また読んでいただき、ありがとうございました。

    編集済

  • 編集済

    私のような、凡人が長々感想を残すことをお許しください。

    始めは恐れと嫉妬だったのです。

    他の作品もいくつか読ませていただいて、
    その度に、自分にはできない……書けない領域にある文体が、あたしを責め立ててまともに読むことができないありさまでした。

    特に、物語としては抑揚の少ない内容を技術と筆致で読ませる技に恐怖すら感じておりました。

    いつかは自分もこのような作品が……そう思える作品は、今思うと……たぶん手の届く程度のものだったのかもしれないと……。犀川さまの作品を読むと、手の届くような領域ではない……そう思わされます。

    正直、読むのが辛いほどでした……。
    いつもは節操無くコメントを書き散らかしているあたしですが、犀川さまの作品にだけはろくに♡も押せない有り様で……(どこかに残してしまっていたらすみません)

    そんな中、恋愛小説をお見かけしまして
    これならあたしでも読めるかもしれない……
    と思いましたが、やはり冒頭から──私にとっては……整いすぎた文章の格調が私を苛みました。物語はいつもと違って(と言ったら失礼でしょうか)王道の恋愛ものにも思えて、先が読みたくなる面白さを感じておりました。

    ただ、やはり……あまりのレベルの違いに受け付けられず、途中で一旦停止していたのです。
    あたしは粗雑で濁った川でしか生息できないドブ魚なんだと、思うことにしました。

    そんな中、私の自主企画の中に犀川さまの名前を発見しまして……
    リアルで椅子から転げ落ちたのは、この時が初めてでした。
    うそやろ……?! と。

    もちろん読みました。すごかったっす(語彙がもう…)💦
    でも、同時に……
    なんで、こんなヘボ企画に参加してくるのよ!?
    こんなん出されたら、選ばずにいられないのわかるでしょ~💦
    と、懊悩する羽目になりました。
    そもそも、あたし、☆100とか持っている方にコメントしたこと無かったもので……

    本当に申し訳ありません。
    いろいろコメントも考えていたのですが、あたしの畏れと劣等感が邪魔して、どうしても感想が書けなかったんです。あたしごときが書いたら、きっとボロカス言われる……と。
    悪いことに、直前で読んだのが例の創作論だったので……余計に💦

    今回、この物語を改めて読ませていただきまして……。初めて犀川さまの感情のようなものが感じられました。
    泣ける作品は、まだ甘いと言われるのを承知で、申し上げますと…。
    ずっと、小説とはこうあるべき!と、佇まいを一切崩すことの無かった、犀川さまの文章が……。
    物語の終盤に向かうにつれて、会話文が多くなり状況描写が主観的になり始め、いつもの感じから、私がいつも読んでいる馴染みのあるものにさえ感じられるようになっていって……私は素直に涙が流れてしまいました。
    あの場面で、なんとなくですけど感情が筆致を追い越したのを感じたんです、この作者さまでも、こんなことがあるんだ、と。

    物語について語るのは野暮かもしれませんが、
    弟君には、もう少し早くお姉さんを抱いてあげてほしかった。もっと、ふっくらとした健康な頃のお姉さんに触れて、覚えていてあげてほしかった……、そう思ってしまいました。性描写は、匂いは違えど気持ちが上向くものですけど、少し悲しい行為に感じました。彼の葛藤も良くわかるだけに……。でも、間近に迫った別れが見えているなら……死ぬ前に姉の中の女性を感じておきたい、そういうエゴでもいいから……! と…。もっと早く結ばれてほしかったと、涙せずにはいられませんでした。

    お目汚し申し訳ありません。
    怒られたら腹を切る覚悟で、感想をお伝えしようと思いました。
    夜の、気の迷いまでも利用して……。
    素敵な作品を読ませていただいてありがとうございました✨

    作者からの返信

    心のこもったコメントを頂戴し、朝から胸が熱くなりました。心よりお礼申し上げます。しかも読めないというのに何度もトライしてくれたということで、それだけでもう作家辞めてもいいくらいな栄誉を頂いた気持ちになりました。

    仰る通り、本作は感情だけで書いたもので、悲しみや愛情を堅い石に掘り込んでいったものです。気恥ずかしさで格好つけたくなる気持ちを抑えて、書き連ねました。今読むとよくこれだけ書けたなあと思う次第です。

    去年より十数年ぶりに書く事を再開したのですが、連載や長編を書けなくなってしまいました。時間的・精神的余裕もさることながら、web小説でウケるものを書く技量がないからです。

    短編につきましては、筋トレといいますが、自分の練習として書いているものがほとんどです。静かな中に潜む、失われたものを汲み上げたいのでどうしてもこんな文体になってしまうみたいです。

    「感情が筆致を追い越したのを感じた」というご感想、大変嬉しいです。ずっと心の中にしまっておきたいと思います。

    僕と姉の関係ですが、仮に姉が健常かつ互いに血の繋がりがないことを知っても、結ばれなかったように思います。それでも、姉がきれいなうちに弟に抱かれたかった気持は女としては十分に理解できますので、仰る通りの気持になりますね。

    こちらこそ、温かいコメントを頂き、感謝いたします。本当にありがとうございました。

    編集済