第6章 進化するケモミミ

閑話 とある研究ノートの1頁

○○月××日 室温24.4~25.1℃ 湿度37~41%


■獣人化試験 プラン2

獣人化試験の概要については○○月△△日を参照


■使用サンプル

ヒト遺伝子 No.09 ネームK.H

ヒト胚 No.10 ネームM.C

ウサギ遺伝子 実験用ウサギの詳細は別紙

人工子宮 No.04


ヒト遺伝子No.09は高位冒険者のものを選定した

(K.Hサンプルの数が少なくなっている、補充は困難だろう)

ヒト胚はクローン実績のあるものを選定した

ウサギを選定した理由は比較的温厚であり繁殖性を期待して


■実験方法

○○月△△日と同様

ただし、使用サンプルが異なる

また、全ての実験をダンジョン内で行う


■実験結果

・遺伝子の組み込み

問題なし

動画データはファイル名「○○××_獣人化試験p2_遺伝子組み込み」


・胚への注入

問題なし

動画データはファイル名「○○××_獣人化試験p2_胚への注入」


・人工子宮への着床

問題なし

動画データはファイル名「○○××_獣人化試験p2_人工子宮への着床」


・栄養

ヒトに必要な栄養を元に投与

また、1日ごとに魔力を1単位照射

魔力の照射は胚の提供者であるM.Cが実施


・着床後(初期)

7日後から異常分裂を開始

そのまま経過を観察

6週目には明らかな奇形となったが生存している

異常は脚部に集中している


導入した遺伝子は主に頭部に関するものだったが、何が原因かは不明

ここで実験を中止し胎児を調査しても良いが、実験継続が決定された


・着床後(中期)

胎児の生命反応が微弱

栄養、遺伝子、魔力、環境、様々な影響が考えられる

魔力の照射は継続

魔力の照射後は生命反応が強まる、今後の実験では照射量、回数を増やすことも検討

脚部の奇形はそのまま

脚部以外に異常はみられない


・着床後(後期)

25週目に死亡が確認された


継続して試験を実施

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