君は愛しき我が人形

石田未来

人形狩り篇

プロローグ

 我々が住む現実世界とは少し違った時空の世界。ここでは人間と人間により生み出された人口生命体の人形ドールが共存する世界である。


 人形製作技師によって生み出された人形ドールたちは人間に付き従い、人間にとってとって良きパートナーとして生きている。



 しかし、そんな世界で今から約1年ほど前に大きな事件が起きる。一体の人形ドールが暴走し、とある街を壊滅状態まで追いやったのだった。あまりにも凄惨なその事件を引き起こした人形は多くの犠牲の上で活動停止すること成功し、凍結されたのだった。


 この事件を引き子起こした人形を生み出した人形師の御堂アスカは当然処分を受けた。

 協会からは資格の永久剥奪や投獄もしくは極刑にすべきなど大きな声があがったものの、彼は殺すにあまりに惜しい天才であったこと、そして国の誇る人形師の名門の1つ御堂の人間であったこと。これらの要因から異例の1年の活動の停止処分で済んだのだった。


 そしてその謹慎はまもなく明ける。

 再び天才人形師御堂アスカが動き出す時であった。


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