第8話 機械眼の見た夢【KAC20244】
灰ニンフの煌めく貫手により、巨大な箱を一瞬にして超高電圧が貫いた。
その一撃により、この特別製の箱に仕込まれたログが予定通り接収される。
そして、転送装置というデリケートな部分に予定外に加えられた超高電圧により、大爆発が引き起こされた。
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やあ、私は君達が宇宙人と呼んでいる存在だ。
信じられないだろうが、我々の間で現地文明の保護は重視されていてね。
今回の件は、君達が住む星から剥がされた表層が、星のささくれとして売りに出された事で発覚したんだ。
売りに出した者は星のささくれだと主張し続けたけれど、星の収穫者を破壊できるならば十分に力のある文明だよ。
おめでとう。
君達は自らの存在を証明した。
ささやかだが、剥がされた表層を私なりに複製して贈らせてもらった。
色合いが少し違うようだが、うまく使ってくれ。
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そのログを見た戦闘AIシャープは、機体周囲の光景にため息を吐いた。
■もう少し、手心を加えてほしかったな■
機体の足元にはくっきりと土の種別ごとに区切られた地層表面が露出しており、遠方で輝く山はどうやら純金の塊らしい。
シャープは宇宙人の適当さに、再びのため息を吐いた。
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