第11話 人生の一大事
でも、きっとそう、あれは、急ぐ時期だったんだ。と思うけど、君は、どう思う?だって、放っておいたら、もう、ぼくは、君と会えなくなるんだよ。
いくら、君が高嶺の花子さんだとしても、これほどのぼくにとっての非常事態なんてない!君より、大切なものなんて、ぼくに見つかるはずもない!
君ともう、会えなくなるなんて、人生、大ピンチだ!
しかも、だれが助けてくれるでもない。自分で完結しなければならない。なのに、みんな反対する。
どうにかしなきゃ!どうにかしなきゃ!と考えた苦肉の策が、あれだった。
君は、いつまでも、笑ってるんだろうけど、ぼくにしてみれば、人生の一大事だ!
これほどまでに、きれいな女性!ぼくは、見たことがない!
世の中には、相変わらず、くだらない歌ばっかり流れてるよ。
のんきに、ひとのこころもしらず、恋の歌なんて歌ってる。
ねえ。なんで、そんなにのんびり構えてられるの?
こんな重大な問題をぼくはかかえてるというのに......
いつだって、あいつらときたら......
ところで、結局、君の思惑通り!君とぼくは、会えなくなった。
君は、いま、なにしてるの?楽しくやってる?まさか!ぼくより他のひとと君は......
うわーーーーっ!そんなのやだよ~。やだよ~、そんなの。大切な君が。うわーーーーーっ!頭が壊れてしまいそうだ!
君!なにしてるんだ!そいつは、まともな男なのか!!
よく、考えるんだ!
待ちたまえ!!
そいつと、どうにかなっちまう前に、待ちたまえ!
君は、正気に戻るべきだ!
もう、ぼくは、これ以上、ハードボイルドな人生を生きていくのが嫌になった!
もう、いやだーー!一人なんて。もう、まっぴらだーー!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます