第2話 機微

作品を書く者として、仕事や、書く作業なんて、なんでそうかと思われますが、誰か特定のひとのためにする作業って、とても、理想だと思います。

ぼくの、知り合いが三ヶ月間、母親の介護で家に籠りっきりになった。

これは、これは、大変な。

ぼくは、当時Gメールでしたが、そのかたに介護に関する自分のしてきた経験を、全てを書きました。

ぼくは、できるだけ、自宅介護て家に籠りっ放しの生活をどうにか、エンジョイできるように、応援エッセイを送り続けました。

こんなこと言うのもなんですが、やはり、困っているひとを助けるためにというのはエゴかも知れないし、でも書くの、ってすごく書くことが、充実していていました!読者と、書く者の関係なら、年齢や、職業などを超えられる、と切に思います!

ところで、手紙と、エッセイと、小説の分類を通信講座の講師のかたに、指摘されたことがあります。

ジャンルの違いの分別というのは、本当に困難です。

作家まがいのぼくですが、直接的に訴えるのは手紙、間接的に訴えるのがエッセイ、それを超えた方便で訴えかけるのが小説ではないか、といまとなっては、そう捉えています。なにもかも、直接的になってしまえば、読むひとが、ウッ!とくる。

自分では、達観して書いているつもりでも、書きたいひとのことが、なにもわからないと、途端になにを書いていいか、わからなくなる。

だから、知っているひとについて書く作業というのは、とても理想的なのです。

まあ、そうは言え、なかなか、誰かのために書くことなど、そのひとを見つけてくることが難しい......

こんなことをふと、思いました。

昨日、LINEの文章を姉と一緒に考えさせてもらったのですが、やはり、書いている自分をそのひとに知ってもらっているか、知ってもらってないかで、大きく文体も、変わっていくんだなあ、と勉強させてもらいました。

とは言え、いろんなひととの出会いが、ぼくの書く姿勢を変えていくのですが、この際言っちゃいます。次は、介護系の仕事を目指しています。

失語症のかたにも、ことばが生まれてくるように話しかけるのが、最大の使命だと考えています。

父の介護は、常に姉とのぶつかり合いになってしまうのですが、きっと、姉にも、姉の意見があるのでしょう。

ぼくは、常にスピード重視の職業をしてきたので、今度目指してる、勤務先は、ひょっとしたら、ぼくのスピードを遅くできるのではないかと、期待しています!

まあ、そこで手に入れる機微で、また、書くものが値賀ってくるのでしょうが。

そろそろ、ぼくの文体も過渡期にきているのかも知れません。

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