男なんだけど、乙女ゲー世界の悪役令嬢に転生しました。

阿月

プロローグ

「私、グランバニア第二王子、スタンレー・グランバニアは宣言する!」

 スタンレー・グランバニアが皆の前で一人の少女を指さした。

 指さしたのは、自身の婚約者である、オリビア・サザビー侯爵令嬢。

「シャーロット・ウェインライトに対する様々な非道な行為を、私は断罪する。我が名において、グランバニアからの追放を宣言する!」


 学園主催の卒業舞踏会で、第二王子の事実上の婚約破棄宣言に加え、国外追放の宣言。

 会場がどよめいていた。

 学園主催とはいえ、王子が名をかけて行った宣言である。冗談ではすまされない。


 だが、ここに宣言はなされた。

 断罪は行われたのだ。


 今、ここで。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る