蛇は気高く美しく

麦野 夕陽

プロローグ

プロローグ


とある休日、小倉城こくらじょうを訪れた貴方。


小倉城庭園、土産処「しろテラス」を通り、坂をのぼっていく。


そして目の前に現れるは小倉城天守閣。

振り返れば宮本武蔵と佐々木小次郎の銅像。



あなたはふと気づく。

そうだ、せっかくだから写真を撮っておこう。

 

ポケットからスマホを取り出した瞬間、タイミングよく着信音が鳴る。


違和感を覚えた。名前も番号もなく、非通知とも表示されない。あるのは電話マークのみ。


無視することもできた。


しかし、考えている間も鳴り続ける電話。ふくらんでいく好奇心。


電話に出た貴方は相手の世界に耳を澄ます。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る