前のエピソード――3,初級？ダンジョン攻略2

5階層の兎を殴り殺したあとすぐさまポータルが出現した

その後少し待ってみたが他のモンスターが出現することもないようなので少し休憩してから階層を進んだ

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6階層…見た目はほとんど1階層と同じ…四足歩行兎だけは出てこないで…

ポータルを探して歩いていると兎が出てきた…四足歩行ではない…多足歩行の…きも…

（ぎゅくる！）

「動き速！そしてきもい！手で触りたくない…」

結局殴り殺した

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多足歩行兎を殴り殺したあと探索を続けるとポータルを見つけたのですぐに降りて7階層である

7階層から見た目が少し変わり鉱石が埋まっていたり、謎の金属片が壁にめり込んだりしていた

暫く歩くとまた兎が出てきた。

（ぎゅ…）

「え？その杵重くない？」

その兎は体の何倍もの大きさの杵を担いでおり、持てているのが不思議なほど重そうだった

（ぎゅ…ぎゅっ！）

「おおっと意外と素速いんだね…」

それに全くと言っていいほど重くなさそうに杵を振り回している

もしかして杵の方が軽いのだろうか？

杵が軽いのであれば当たっても痛くないよね…

（ぎゅ…！）

「いやしっかり痛いじゃん…やっぱり重いのね」

咄嗟に手でガードしたけど、それでも少し後ろに吹き飛ばされるくらいは痛い…

じゃあ何であんなに重い杵を軽々と振り回しているの？不思議パワーとか言わないでよ…

（ぎゅぎゅる！）

「でも避けれないほど速いわけでもないし…逆に重心の移動がわかりやすいから戦いやすいね…」

（ぎゅる！）

「そして行動もわかりやすいし読みやすい…たぶん次は上段からの振り下ろし…」

（ぎゅ！）

「うん…正解！でも地面が抉れてるから絶対に当たっちゃいけない攻撃だったね…」

（ぎゅ……）

「あれ？攻撃してこない…？モンスターも疲れるのかな？」

（ぎゅ…！）

「騙し討ちが狙いだったのね…面白いけどあの四足歩行兎ぐらいの騙し討ちじゃないと私は殺せないよ…」

ダンジョンのモンスターは騙し討ちまでしてくるらしい…随分と人間臭いモンスターだね…

でも何パターンも想定しておけばよほど突拍子もないことをされなければ想定外は起こらないんだよね…

「ん〜もういいかな！この兎は」

（ぎゅ！？）

「じゃあねー」

（…ぁぐぎゅっ…！）

拳で数回殴ったあと蹴りを入れて兎を吹き飛ばしたあとついでに杵を奪い、宙を舞っている兎のお腹に杵を打ち込む

（ぎゅ──）

「死んだかな？…この杵やっぱり軽かったのね…それだとあの衝撃は一体何？ちゃんと物理は仕事をしているのかしら…ダンジョンでの物理も一回検証し直してほしい…じゃないとこの杵が不思議パワーにより重さを変えられるのかダンジョン内の物理がおかしくなっているのか、はたまたあの兎が不思議パワーなのか……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…」

ちなみに杵は武器として兎から頂戴した

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