【作品タイトル】

　神のスープ

【作者名】

　夏目　漱一郎

【URL】

【ラーメンの種類】

　醤油

【あらすじ】

　秘伝のダシをラーメン店店主が再現しようとします。

【感想】

　来々軒という行列のできるラーメン屋でのひと騒動ですね。辞めてしまうパートさんの失敗から始まる店主の焦りが読者をいろいろとハラハラさせる感じです。

　ラーメンの味が変わると言えば、今でこそチェーン店として名を馳せている某ラーメン店は個人的にソウルフードであります。休日家族で買い物に行って昼食に行くような、そんな距離感のラーメンでした。

　そこは店名やメインのラーメンなどを何度も変更していまして、たまに「復刻版」と称したラーメンが登場します。それで食べに行くのですが、それでも「これだ！」となかなか思えないものです。しかし、レシピはきっと変わらないのでしょう。変わったのは年月の経過によって変わった自分自身というところでしょうか。

　そういうわけで店主のように変わらないものを追い求めても、実は変わらざるを得ないものというのがあるのだと思います。先代やパートさんに頼っていた店主の独り立ちの物語がこれから始まるのでしょう。

　ナイス醤油ラーメン！

　ご馳走様でした！

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