二十三雨 「友」
"ヒュゥォォォオオオオオオオ˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛◞˛
氷の渓谷。 入り組んだ地形をしたその渓谷の中で
「So, from Nahele, where that door is,
you found yourself here, in this place,
in the ice canyon, all by myself,!
(へえ┈┈┈┈… それ、で、あの扉があるナヘレから___________
気付けば、一人でこの場所.. ... ... 「氷の渓谷」の場所まで
来たって事か∙∙∙∙∙ !)」
「(オイオイ、ケイスケ~ コイツ(ロベール)お前から
何か'探ろう'としてるみたいだぜぇ~??)
┈┈┈┈…うるさい、黙れ。)」
「Wha,??
(… … … え、??)」
今、隣を歩いている圭介が放った咄嗟の一言に、
サングラスを掛けたロベールは驚いてその場で立ち止まる
「What, did you just, ??
(今、何て∙∙∙∙∙ ??)」
「(オイオイ、つい、「地」が出ちまったんじゃねえの?
「ワル」だねぇ~ 本当は、'こっち'が
「本当のオマエ」なんじゃねえの?)
Ah, because them around me looked a little strange,!
I guess I just spoke to myself,!
(ああ、少し周りが___________ おかしく見えたから∙∙∙∙ !
つい、ひとり言を∙∙∙∙ !
喋ってしまったみたいだねᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ !)」
「W, what. I see. You started speaking Chinese with
a very gloomy face, so I thought,
Are you having a problem? I thought,
What's wrong with you? Well, I'm glad to hear that.
(な、何だ。 そうか。 あまり暗い顔で中国語を話し出したから、
「何か抱えてるのか?」とか思ったんだが....! それなら良かった。)」
「It's Japanese, though,!
('日本語'だけどね.... !)」
「O, oh, well, it doesn't matter. It doesn't matter.
(そ、そうか、「どっちでもいい」だろ。 そんな事。)」
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「So, well, Keisuke, in that case,
what are you doing here in this icy canyon,?
(で、そうか∙∙∙∙∙ ケイスケ__________ そうなると、
この'氷の渓谷'で、お前は何をしに来たんだ┈┈┈┈…??)」
「 スゥゥゥ
「??」
暫く氷に覆われた、この暗い世界を歩き続けロベールが話しかけて来た事に
一つ息を吐(つ)くと、圭介は周りに見える氷塊
デテの施された石碑____________
そして途轍もなく広いこの広大な氷の世界を見渡す.. .. .. ..
「What's going on,??
(┈┈┈…どうしたんだ??)」
「(この、場所ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ
「ヒュゥウウゥウウウゥウウウ...˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹˛៹」
この、氷の世界。
「(どう言う意味があるか分からないけど…┈┈┈┈┈
気付けば、ぼ∙∙∙∙ いや、俺はこの場所に___________)」
「声」に促されているのか..... それともこれがただの純粋な自分の
意志なのか┈┈┈┈∙∙∙∙ 戸惑いの様な感覚を感じながら、
圭介はぐるりと辺りを見回すと冷えた目で
周りを見渡し始める.. .. ...
「W, what's the matter, man,?
(ど、どうした┈┈┈… なァッ オイ┈┈┈┈…、??)」
「(この、男____________
記憶が途切れているせいかそれとも自分の中に
何かがあるせいなのか____________
記憶をたどれば、今目の前にいるこの男はフランスから
施設の子供を連れて来たと言う、ロベール.. ... ...
「I'm here, too.
(┈┈┈…私も、いるわ。)」
そして、シャノン____________
「 ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ ᱹ 」
アンリ_____________
「(┈┈┈┈…こいつら、「何で」、ここに....?
【(オイオイ~ こいつ、なんかお前の事、
'覗って'るんじゃねえの∙∙∙∙∙ ??)】
「Keisuke,??
(ケイスケ… … … ??)」
「(┈┈┈┈┈…
それは、気付いていた。
【(たぶん、あれだろう。 こいつ何か知らねーがお前の記憶だと˛˛˛˛˛
よくこの南側に出入りしてたみてえじゃねえか??)】
「(┈┈┈┈…
頭から聞こえて来る「声」に圭介は目を閉じると、
そっと自分の左の耳に手をあて、その声を聞き漏らさない様に
静かに意識が乱れぬ様集中しだす_____________
「K, keisuke,??
(け、ケイスケ… … … ??)」
「What's the matter, you? You want to go back to China?
(ど、どうしたってのよ、アンタ....! 中国に帰りたくなったの??)」
「(┈┈┈┈┈…
周りの雑音を全て無視すると、圭介は自分の頭の中の
「声」と静かに対話を始める______________
【(まあ、分かってるだろう∙∙∙∙! コイツらは、この南の場所の事を
他の_________ この島の事を、他の人間に伝えていなかった˛˛˛˛
となる、と˛˛˛˛˛˛ ??)】
「K, Keisuke,!?
(け、ケイスケっ!?)」
「(そう__________ となると、この男∙∙∙∙∙ 「ロベール」には、
その「知られたくない事」を隠すだけの理由がある∙∙∙∙∙ !)」
【(キキキッ! 大分、'悪魔'じゃねーか∙∙∙∙ !
こいつら、は、この場所の事を隠したい____________
そして、こいつらが今怖れてる事は、
「他の誰かに知られたくない」って事だ┈┈┈┈…)】
「K, Keisuke,! Are you getting mad,?
(ケ、ケイスケ.... ! ア、アンタ....
頭がおかしくなったんじゃないっ!?)」
「 スウウゥゥ....
「??」
大きく息を吐くと、その吐息で白い水蒸気が
圭介の顔の前に浮かび上がる.. .. .. .
「No, me too, Robel. And Shannon. Anri.
I was just worried when everyone disappeared,!
(∙∙∙∙いや、俺も… … … ロベール。
それに、シャノン。 アンリ____________
皆がいなくなって、心配していた所なんだ∙∙∙∙∙ !)」
「Oh, we were??
(お、俺達をか??)」
「Wow, you really care about us,!
(へえー.... アンタ、意外と私達の事、気にしてたんだ∙∙∙∙ !)」
"ザッ!
「Brother, Robel,!
(ブラザー、ロベール....!)」
「Y, yes, what do we for you? Brother??
(ああ、な、何だい? ブラザー ??)」
薄く目を見開きながら、圭介は満更でも無い表情を浮かべている
ロベールの手を取る∙∙∙∙∙ !
「We are the Brothers who came to this island, Brother,!
(僕達は┈┈┈┈… この島に来た____________
「ブラザー」 '兄弟'だ....!)」
「B, brothers,! I'm a little embarraassed,!
(きょ、兄弟か∙∙∙∙ ! す、少し照れるな....!)」
「I like the idea of having an Asian brother,!
(アジア人の兄弟、ってのもいいかもね!)」
「(You fucking Scumbags,!)
(クソカス共が∙∙∙∙ !)
Yeah,! So, I think we should be brothers and share
useful information together here on the ice!
そう....! だから、僕達は、「兄弟」として、共にこの氷の場所で∙∙∙∙!
シェア___________ 有用な情報を「シェア」してくべき
なんじゃないか∙∙∙∙?)」
「Sharing,!
(シェア、か∙∙∙∙ )」
「That's a good idea,!
(いい考えかも、ね....!
「Yes, we're brothers, we're all on the same ship, Earthiship one,!
(そう、僕達は「兄弟」┈┈┈┈… 同じ船、地球船1号に乗る
「同胞」なんだから∙∙∙∙ )」
「Brotherhood. You're right, you're right,!
(同胞、か___________ 確かに、お前の言う通りだ∙∙∙∙!)」
「The goodwill between China and France!
(中国とフランスの親善関係、って所ね!)」
「(┈┈┈┈┈… … …
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