第2話 人は皆同じ

 キムは国を手に入れ、栄華を手に入れ、享楽におちて行った。皆、キムの機嫌をとり彼の気を悪くしないよう必死であった。キムも最初は何よりもそれがうれしかった。しかし、時が過ぎ全て慣れていったら、とてつもない虚無感に襲われた。何をしても嬉しくない、何を食べても美味しく感じない、妻や子供たち、家族、友人、国民、みな自分に本当の事など言ってくれやしない、みな、嘘つきで自分以外は愛せないゴミ、クズ、いや無なのである、何も実態のないただの無。そう確信したキムは絶望した。そして、血を吐き倒れた。

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暴力、非暴力、時代錯誤 @yonfunfan

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