第5話 こんな世界嫌だ。
僕はこの平等な世界は変だと思う。みんな平等に同じ質の平等がいちばん大切だという意見を持っている中で、僕だけこの世界に疑問をいだいている。
例えばご飯だ。
この世界ではすべての人が平等にご飯を食べられるように一食あたりの量、カロリーなどがすべて決められ、食材がほぼ、配給制となっている。
そんな中、僕は大食いだったので毎日のご飯だけでは足りない。でも他になにも食べることはできない。なぜならみんな平等にご飯を与えられているからだ。
でもこのことに誰も反論しない。平等だから仕方ないとも言わない。みんなこれが当たり前だと思っている。
みんな平等という大義名分に酔いしれて、洗脳されてしまっている。
みんな自分の意見を持っていない。なぜなら平等にノルマを達成するだけで、生きることができるからだ。毎日、全世界の人が平等となるノルマをこなしていく。
こんな世界は嫌だ。
それにテストもないし、成績もつけられない。
もしそれらがあったとしてもみんな満点。
差なんてできっこない…
こんな世界もう嫌だ。
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