第2話 全人類平等宣言ついに採択

2060/4/1

世界を変える重要な宣言が発表される。

アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の常任理事国に、非常任理事国の経10ヶ国を始めとする国際連合の特命全権大使はもちろん、

すべての国のトップがニューヨークの国連総会ホールに集った。


そしてその会議は全世界に同時中継された。すべてのテレビ局が、ラジオ局が、その異様な光景を報道した。


国連の本部の周りにはアメリカ軍のすべての軍とロシア軍のすべての軍(もちろんどちらもフル装備)が同じ場所に並ぶという異例の光景があった。


またそこには韓国軍と北朝鮮軍、そして中国軍も同じ場所に並んだ。

これも前代未聞であると思う。


その他軍を所持しているすべての国の軍がフル装備で、一触触発の緊迫した雰囲気の中整然と並んでいた。


また空には大量の人工衛星が、ニューヨーク付近の海岸には大量の戦艦が、駆逐艦がぎっしりと海を覆い尽くすかのように整然と並んでいた。


そんな異例の緊張感が覆う中で行われるのが全人類平等宣言の採択についての会議だ。この会議はちょうど4年前から予定されており、196ヶ国すべてのトップ権力者の署名が必要とされていた。


そして緊張の署名の瞬間。署名はアメリカに続き、イギリス、フランスと署名をしていった。そして、ロシアが署名する運命の瞬間。もし、ロシア側が署名を拒否すると、第三次世界大戦がすぐ起きると予測されていた。ロシアの大統領がペンを取る。

謎の緊張が全世界に走った。


そして数秒後、全世界は歓喜に包まれた。

ロシアの大統領とアメリカの大統領がほぼ泣きそうな顔をして握手をした。

米露間でこんなにも歓声が上がったのはマルタ会談以来ではないか。


そして中国もロシアにならい、署名をした。

常任理事国の首脳が手を繋いだ。


常任理事国に続き、日本、ドイツ、インド、EUなどの国や地域も、全て署名した。


最後に国連事務総長も署名した。

そして

「 We hereby declare the adoption of the Declaration of Equality for All Humankind ! 」

「ここに全人類平等宣言の採択を宣言する。」


全世界はここで一つにまとまった。


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