悪夢と霧

学生作家志望

暗闇

今日の夢は悪夢だった。でも、それは怖い夢じゃない。奇妙な夢だった─────


周りから笑われているような気がする。暗闇の中をなんとか抜け出そうとして…トンネルの出口みたいに、光がパッと出てはギリギリ間に合わずにまた暗闇に戻る。この繰り返し


でもしばらくの繰り返しの後、奇妙な事に、時々暗闇が霧になるんだ


周りから人の声は聞こえる。だけど、周りにいる人が誰なのかはわからない。そして、考えるうちにまた光が現れて消えては突然暗闇に戻って、笑い声がまた聞こえる。


今まで、光に入れたことはない。つまり、その光に入った時、どうなるかは夢を見ている僕でもわからないということ。


もしかしたらそこは天国のような楽園かもしれないし、また同じ暗闇や霧かもしれない。


ならなぜ、僕はこの暗闇と霧から逃れようとわざわざするのか…。


僕は心が弱い。


他人に迷惑をかけてしまうのがとにかく苦手…。なのに、うっかりミスをする。しかもそのミスは他の人にとっても迷惑なミス。


僕は平気でミスを1ヶ月、2ヶ月ほど長く落ち込んでしまうタイプであり、それを思い出すたびに泣きそうになったり怖くなったりする。


周りから笑われているような気がする。周りから人の声は聞こえる。だけど、1番大事な、気付くべき声に僕はずっと気付けていないのだろう。暗闇と霧のせいにして、どこかで自分の中で静かに抱え込んでしまっていたのだと思う。


光になんか入らなくたって、周りの声はとっくに聞こえているはずなのに。


優しい君が隣にいるのに。


「落ち込まないで。大丈夫!頑張ろう!」


そう、言ってくれるのに。

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悪夢と霧 学生作家志望 @kokoa555

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