暗闇の底で見つけた蛍火を、そっと抱きしめるような物語

不条理な事故から生まれた、死別という名の〝くそったれ〟な現実。
神様なんていないし、どんなに願っても死者は蘇らない。
けれど過去が変わらないように、大切な人と紡いだ時間もまた、無かったことにはならない。
思い出と共に心中するのではなく、想いと共に生き続けることができたなら……
死を題材として、生きることの意味を考えさせられる、素敵な作品でした。