20店目「魔獣のホルモンフルコース」
こんばんは、トラ顔紳士です!
いつの間にかお店紹介も20店目!
ウメーディ界隈には美味しい料理店が沢山ありますね!
今回も前回に引き続き異空間【ロストワールド】で出会った素晴らしいお店を紹介しますね。
本日のお店はロストワールドに生息する魔獣肉の専門店。
ただし、ただの肉料理店ではありません。
臓物料理、ホルモン料理の専門店なんです。
早速お店に行って見ましょう。
異国情緒溢れる木造建築の小さなお店。
カウンター席が五席だけと、かなり手狭な印象です。
マスターは狼系の獣人族で、僕のニ倍はある太い腕は銀色の毛に覆われています。
頬から顎にかけて大きな傷痕が残っており、どうやら魔獣を捕獲する時につけられたようです。
元々冒険者だったマスター。
ダンジョン探索中に誤ってこの異世界に迷い込んだようです。
元々冒険者か料理人かを迷っていたマスターは、この世界では料理人として生きていくことを決めたそうです。
そんなマスターが選んだ料理がホルモン料理。
元々臓物が一番美味しいと信じていたマスターが、臓物の美味しさを広めようと建てたお店ですね。
最初の一品目はオークのホルモン串 一本二銅貨。
熟成させたオークの小腸を秘伝のタレと香辛料に漬け込み、三日間寝かしたものだという。
うっすら焦げ目が付くまで火を通したホルモンは、香ばしさと適度な弾力を残しています。
口に入れた時にフワッと香る香辛料は、僕の故郷でクミンと呼ばれるもの。
ホルモンの臭みを取るだけでなく、食欲増進作用もあるようですね。
オークの肉とはまた違った味わいで、肉の旨味に加え脂の甘さもしっかりと感じられます。
下味もしっかりついており、タレとの相性も抜群!
臭みも全く感じられないですね。
もちろん、エールとの相性は最強クラス。
何杯でも飲み続けられそうで怖い笑
続いて出てきたのが、鳥の軟骨のようなもの。
ただ、普通の鳥の軟骨の何倍もある巨大な物が、串焼きにして提供されました。
どうやらこれはコカトリスの首の軟骨(一本一銀貨)のようです。
コカトリスとは雄鶏とヘビをかけ合わせたような魔獣。
背中には竜の翼を持っているようです。
好戦的で戦闘力も高く、相手を石化させる魔眼も持っているとのことです。
普段ほとんど出回らない貴重な食材ですが、幸運にも巡り合うことが出来ましたよ!
今回の料理はその貴重なコカトリスの首の軟骨を、うっすら衣をつけてカラッと揚げたもの。
小麦色についた美味しそうな焦げ目も、僕の食欲を増進させてくれますね!
香味野菜をベースにした酸味のある香りも、僕の食い気を誘っているようです。
リンゴ大の軟骨にかぶりつくと、見た目に反してサクッとした軽い食感。
続いて軟骨のゴリゴリとした食感も面白いです。
ただちょっと大きいので顎が疲れてしまいますね笑
軟骨自体は淡白な味わい、
強めの塩と香味野菜のあっさりとしたソースが、味わいに深みを与えてくれるようです。
もちろんエールとの相性は抜群!
思わずエールをお代わりしてしまいましたよ。
オークの心臓・大腸の串焼き、レッサーサーペントの心臓のステーキ、ダンジョンバイソンの臓物煮込みなどこの店以外では食べられない料理が次々と出されます。
もちろん、どれも珍しいだけでなく美味しいです。ここまでホルモン料理の種類があるのは驚きですね!
その中で特に気に入ったのが、【ダンジョンバイソンの胃袋カリカリ炒め 八銅貨】です!
ダンジョンバイソンは四つの袋を持ち、その中でも特に大きな部分を炒めたものとのことです。
肉厚でコリコリと独特の食感がある部位で、十分に乗った脂身があるのも特徴ですね!
脂の部分をカリカリになるまで炒めてあるので、脂の旨味に香ばしさも加わっています。
一度食べ始めると止まらない美味しさ!
エールを飲むペースも段々と上がっていきました。
いやー美味かった!
ごちそうさまでした。
店名:ホルモン酒場「コリコリ」
予算:三銀貨~四銀貨
店の雰囲気 ★★★☆☆
店員の対応 ★★★★☆
料理の味 ★★★★★
コスパ ★★★★★
バラエティ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
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