三泊目 自然

 殆どの登山家なんかが一番怖いのはって言うと思うぜ。


 土砂崩れだとか川の氾濫とか、そんな一般人が想定できる分かりやすい災害ってのも基本的にそんな頻繁には無い。そんな被害はよっぽどの知識不足でただ楽しそうだからってだけのだったり、逆に地元だからって油断した現地の人だったりが巻き込まれることがある。当然だが雨が降った後は地盤が緩い場所と川の宇曲地で遊んではいけない。


 そんな分かりやすくて大袈裟な災害ではなく、もっと単純に「気温」とかの熱射病とか低体温症、斜面で転倒したり低い崖で足を踏み外したりの「凡ミス」がリアルに怖いこと、死に直結する意味で最恐だ。


 まぁ普通はキャンプや登山に、特に一人で行く場合は誰かやどこかや警察に登山届を提出をしてから行くので、最悪は大丈夫だが楽しみにきた休暇がそれで丸々潰れて、プラスして何日間も無駄に救出を待つっていうこと自体が恐ろしいだろ?

 その辺も慣れてきてする奴は、申請が面倒臭いっつって出さないのも居たりな。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る