第19話 じゅうににちめ!

「あ、暑いでゴザル……」


 昨日のナマコとツブの嵐が去った今日この頃。

 とは言え、昨日と近い場所で漁をしているため、なんだかんだでナマコとツブが多いでゴザル。


 それよりも……


 暑いでゴザル! 風が生暖かいでゴザル! 日光がヤバいでゴザル! 日光が海面で反射して2倍でゴザル!


 いや、ここは北のオホーツク。内地に比べたらカスみたいなものでゴザル。夏の甲子園でビールの売り子をしていた時に比べたら何でもないはず……。あの時は給料を受け取った拙者にかの『美味しんぼ』の名エピソード「トンカツ慕情」よろしくカツアゲをしてきた不届者に正義の鉄拳を……


 などという、どうでもいい回想をしてしまったでゴザル∑(゚Д゚)! いよいよヤバいでゴザル((((;゚Д゚)))))))


 そんな時は水分補給でゴザル(((o(*゚▽゚*)o))) 乗組員用のクーラーボックスにコーラが入っているのでゴザル♪───O(≧∇≦)O────♪


 そして休憩時間……


「なあ、万吉くん」


「何でゴザルか? レツ殿」


「それ、俺のコーラ」


「え?」


「君のはそっち」


「あ……」


「楽しみにしていた俺のコーラ……『一向に構わん!』という訳にはいかないよ……」


 レツ殿のあだ名の由来はかの『刃牙シリーズ』の烈海王ばりの戦闘力……


「フン!」


三戦サンチンでゴザル!」


 レツ殿の衝捶(中段突き)を空手の三戦サンチンで受ける拙者。


「ぐはぁぁぁでゴザル!」


「貴様のいる場所を俺は3000年以上前に通過している!」


「こ、これが中国4000年でゴザルか……グハッ」


 ブー!


 ここで休憩時間の終わりを知らせるブザーの音が。゚(゚´Д`゚)゚。


「さて、レツ殿! 仕事でゴザルな!」


「そうだな!」


 それぞれの所定の位置に向かう拙者とレツ殿。


(割と普通にいいのが入っているハズなのに、万吉くん平然と歩いてたな……。ま、いいや。仕事しよう)


 山のようなツッコミどころを前に考えるのを止めたテル殿が拙者たちを見ていたようでゴザル……

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