8月
第18話 じゅういちにちめ!
今日は久しぶりの第7オホーツク丸(仮称)でゴザル。
3月の漁期の始めから6月の中頃まで、欠員の補充として入っていた船でゴザル!
懐かしいでゴザル!
「万吉くん、久しぶり!」
ドスドスドス!
笑顔のレツさんからの手洗い歓迎が拙者のボディに炸裂!
「
拙者の耐久力と
(いや、それおかしいから)
と言いたげな常識人のテルさん。
「元気にしてた?」
と仕事に厳しいコウさん。
こうして、2ヶ月ぶりの第7オホーツク丸(仮称)での仕事が始まったでゴザル(((o(*゚▽゚*)o)))
◇◆◇
「何なんでゴザルかぁぁぁ!」
つい、叫んでしまったでゴザル。
というのも、ホタテに混ざって獲れるナマコとツブの量が尋常じゃないでゴザル!
いつもはガンガンに一つか二つくらい獲れるでゴザル!
それが、ナマコはタンク一つとガンガン5個、ツブもタンク一つと予備のタンク二つ使っているでゴザル!
ホタテの選別だけでも大変なのに、こんな量のナマコとツブの対応するのはキツいでゴザル。゚(゚´Д`゚)゚。
こんな悪夢みたいな量のナマコとツブは初めてでゴザル!!
「まあ、俺も初めてだけど……」
とテルさん。
「口よりも動け!」
とコウさん。
「こうやりゃいいんだ!」
と名前通りに猛烈に動くレツさん。
「分かったでゴザルぅぅぅ。・゜・(ノД`)・゜・。」
覚悟を決めて動く拙者。
◇◆◇
「終わったでゴザル……」
帰港し荷揚げが終わったでゴザル! 後もう少しで帰れるでゴザル♪───O(≧∇≦)O────♪
「お〜し、万吉、こっち来〜い!」
と船頭殿が拙者を連れ出したのはナマコとツブが入ったタンクの前。
ナマコとツブの存在、忘れていたでゴザル∑(゚Д゚)
いつもはガンガン一つか二つだから船頭殿一人で十分でゴザルが、この量は一人では無理でゴザル。
ということは……。
「最後のひと仕事、頑張ろうな!」
こうして船頭殿の軽トラに大量のナマコとツブ(計250キロくらい)を積み、漁港の市場に連れて行かれた拙者は、第七オホーツク丸だけでなく他の船のナマコとツブの軽量を手伝うことになったでゴザル……
注)ナマコとツブは、荷揚げが終わった後、船頭が市場に持って行き、計量するでゴザル。後日、その分のお金が支払われるでゴザル!
用語解説
・ガンガン
バケツ状の入れ物のこと。
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