第6話 いつかめ!

 今日は八尺をセットして、ダンブルの中にしまっていた備品を出して、明日の準備をしたでゴザル。


 漁自体の開始は土曜日と聞いていたのでゴザルが、明日は『道具合わせ』という予行演習のようなことをするらしいでゴザル(沖に出てホタテを獲るとのこと)。


 このように書くと

『二年目なんでしょう?』

 と思われるでゴザろうが、拙者の一年目は去年の三月下旬から始まっているので、この時期のことは一年目の方とあまり変わらないでゴザル。


 ただ、八尺のセットのときに縄を引っ張ってドンズと呼ばれる鉄柱を所定の位置に置くということを忘れてて冷や汗ものだったでゴザル(ー ー;)


 ダンブルの中の備品を甲板に出した後は、ダンブルの中でモッコを敷いたでゴザル。水揚げしたホタテを、このモッコの上に積み上げていき、寄港後の陸揚げのときにモッコについているロープにクレーンのカギを引っかけて水産会社のトラックに移す段取りでゴザル。


 モッコを敷きながら、拙者は針金を切っていたでゴザル。針金はダンブルの壁にモッコを引っかけるのに使うでゴザル。こうすることで、壁の近くに置かれたホタテがモッコの下に移動してしまうのを防ぐゴザル。


 モッコを敷き終わった後は、備品を所定の場所に置いて終了でゴザル。

 明日は久しぶりに沖に出るので、頑張るでゴザル\\\\٩( 'ω' )و ////



用語解説

・モッコ

 2m×3m(船によって異なる)四方の網にクレーンに引っかけるためのロープがついたもの。

 主に陸揚げの際にダンブルから水産会社のトラックに移すために使用する。

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