第2話(現代の日本人に欠けている)「絶対」観

このお二人(の戦い)に学ばせていただくこと。

  それは「絶対」という、ものの見方・考え方・視点・価値観。

 

  心と身体で汗水流し、徹底的に物事を追求することで、絶対にこれしかないという一点にまで(問題・課題を)絞り込む力・意気込み・意志。その結果、私たちが見ることのできる本物という実感。

  日本拳法固有の面を着用しているとはいえ、彼女たちの心は仮面をつけない真実の心であり、無駄や冗長性のない、まるで茶道の宗匠のお手前ような本物の姿なのです。毎年、大徳寺の開山忌に本殿で三千家交代で執り行われる茶会と同じく、見世物ではない、真実の存在(感)がそこにある。


 拳法が強いとか上手いという次元の話ではありません。

 彼女たちの徹底的に絶対の境地まで物事を追求する精神・ガッツ・根性・魂を見ることに、大きな価値があるのです。

彼女たちは、技術やパワーで戦っているというよりも、魂のレベルまで突き抜けた戦いを繰り広げている。

「画狂老人」と号したくらい、徹底的に狂気に近い画境(絵をかく心境)にまで行き着いた東洲斎写楽や、かつて「コンピューター付きブルドーザー」と評された田中角栄元首相のような、もの凄いバイタリティを感じさせてくれるのです。


昔の在来種純粋日本人には、こんな人がたくさんいたのですが、最近の日本社会は韓国化されてきているので、こういう「徹底的にやる・絶対の境地を持つ」人が益々少なくなってきている。その意味で、このお二人は「希少種」と呼べるかもしれません。

  なんでも曖昧・いい加減・適当という、今の日本の外来種偽日本人政治屋たちの真剣味のない態度とは全く逆の、戦い方・生き方・存在の仕方です。



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○ 場当たり的・浅はかな外来種偽日本人(の知性・理性・感性)


  「トラックから鉄道貨物へ、進む「モーダルシフト」が「2024年問題」の救世主にはなれない、3つの理由」

東京新聞 2024年2月27日から引用。


<引用開始>

「・・・高層ビルが並ぶ東京都心の汐留、映画館やホテルが立つ名古屋駅近くの笹島、再開発が進む大阪駅北。

いずれも鉄道貨物の拠点だったが、利潤の物差しで転用された。鉄道貨物への転換といっても、冷遇した過去は棚に上げて、おだて直しているかのよう。浅はかさを感じてしまう。」

 

<引用終わり>

 

→ 「利潤の物差しで転用」というのは、絶対という観念ではなく、場当たり的で・いい加減で・詰めの甘い、考え方ややり方と言うことです(平栗雅人)。



モーダル‐シフト【modal shift】

  トラック輸送から鉄道輸送・フェリー輸送へというように、経費削減と環境保護の要請とに応えて行う交通・輸送手段の転換。広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店



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○ 在来種純粋ドイツ人の場合

ドイツのある町で、ある区画が宅地として分譲された。

すると、その区画を購入したドイツ人たち(ゲルマン民族・在来種ドイツ人)30世帯は、みなで寄り集まり、自分たちの街をどういう街並み・家並みにするかの長い話し合いを行なう。30年かけて。各家の外観・色、塀の素材や色や形、街路樹の選定等々、時間を掛けて徹底的に煮詰める。

40年前、私はそんな家のひとつに何日間か滞在しましたが、本当に心が落ち着く家であり街並みであり、町でした。

同じ頃に訪れたニュールンベルグという町は、第二次世界大戦での空襲によってその80%が破壊されたにもかかわらず、戦後30年かけて、生き残った住民たちが元の街並みに修復したのだそうです。それくらい、在来種純粋ドイツ人というのは、自分たちの作った物や歴史(時間)に絶対の自信を持っている。


10年前、そこへ再訪したところ、ユダヤ的な醜悪さに侵蝕されつつあるとはいえ、大小さまざまな歴史的建造物や遺跡が大切に保存されていました。「広島パーク」なんていう、民間人による独日友好の小さな児童公園まで昔のままです。

韓国や台湾へ1週間ずつ行くおカネがあるなら、地球の裏側で、本物の人間と歴史に(一日でも良いから)接して日独友好する方が、よほど大きな心の資産・思い出となるでしょう。

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在来種純粋日本人であれば、何十万年もの昔から代々この地に住んでいるので、区画整理を行なう際、エイヤ !と決めても、すべてが自然と日本的になり、周囲と歴史に調和した街並みになるかもしれない。


ところが、たかだか日本へ来て100年や1000年という、まだ本当の日本人になり切っていない、いわば「子供レベル」の外来種偽日本人(の血筋)がやると、周囲の景色や歴史、都市機能とそぐわない、違和感だらけでバランスの崩れた歪(いびつ)な街並みになってしまう。

そして、その外観は、そこに昔から住む人たちの心まで歪めてしまうのがもっと恐ろしい。。


「機能や性能」だけで街作りをするだけなら、子供でもできる。単なる足し算なのだから。

しかし、そこに歴史(時間)との共存という「哲学的思惟が求められる物理や数学や建築学や区画整理」といった話になると、「ガキ」では到底、バランスの取れた調和という解は得られない。

そんな外来種偽日本人にやらせるよりも、むしろ、大自然との調和を保って生きてきた北極のエスキモーやアフリカの原住民にやってもらった方が、ずっとマシな街・町・日本になるでしょう。

外来種偽日本人が焼き肉屋をやろうが詐欺師になろうが泥棒をしようが、人それぞれ、分に合ったさまざまな生き方があるのだから、仕方がない。

しかし政治という、被害が国家的な規模に及ぶ仕事を人間になり切っていない子供にやらせると、とんでもないことになる。ヒロヒトが国家元首(日本国のトップ)の時に行なった、数々の侵略戦争やバカげた政策、という(悪い)教訓は、すっかり忘れ去られてしまったかのようだ。

ロシアでも中国でも、まともな国ではまともな在来種がその責務を担っている。現在の日本の外来種政治屋のような、精神分裂症体質の人間擬(もど)きはいない(英米仏豪韓のような、血も宗教もグチャグチャになってしまった国は別)。

2024年3月1日

V.3.1

平栗雅人

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