第一章 追放聖女と騎士隊長①
「聖女ミーティアよ。ただいまをもって、そなたから首席聖女の
重々しい宣告が広間の高い
「い、いったいどうして。ミーティア様が首席聖女の称号を剥奪されるなんて」
「十八歳で聖女の頂点に上り
「いったいどういうことなんだ」
集まった人々は口々につぶやき、不安な顔を
そして、広間の中央に立つ、
多くの聖女と聖職者が囲む中、広間の中央に立っていたのは、聖女の
いつもは
それもそうだろう。彼女は首席聖女に任命されてから三ヶ月、その務めをまっとうすべく
それなのに、
いったいどうして……と、この場にいる全員が
「おまけに、地方の神殿へ配属ですって」
「それって……事実上の
それもまた
清純で心
「……もしかしたらショックのあまり
「だって、見てごらんなさいよ、ミーティア様ったら先ほどから
周囲の人々は怖々とミーティアの様子を見守る。
青い目をわずかに見開き、色を失ったくちびるを引き結んでいた聖女ミーティアは、全員がごくりと
ふ、と目を
ほどなく、そのふっくらしたくちびるからは、
「──はあ?」
という、低くドスの
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