第7話 軍人の襲来
レアのやつは学院の手続きがあるからすぐに孤児院から出てってしまった。ふざけんな、盾が一つ増えたと思ったのにすぐにいなくなったことに怒りを覚える。
てか今更ながら、英雄学院はどの国になってあるんだろうか?
俺は強制的に転移されたから今いる国すら知らないが他の国が周りにあったこと驚きだわ、ここらへん常にどこかが争ってるからな。
急に扉が開きそこを見ると長い赤髪をポニーテールに鋭い瞳はツッと吊り上り、見る者が恐れを抱いてしまうほど鋭い。
しかし、顔は美しく整っており、瞳の冷たさを緩和させる。
とはいえ、冷たい印象を与えるのは事実で、そっちの気がない男でもM側に引きずり込むような苛烈さを感じさせる。
彼女は黒色を基調とした軍服を、ピチッと着こなしていた。
身体の線が出るほどフィットした軍服は、彼女のスタイルの良さを前面に押し出していた。
覆うと手のひらから少しこぼれてしまうDカップの乳房。
軍人らしく鍛えられたお腹はスッと引っ込んでいて、臀部にかける線を美しくしている。
短いスカートは彼女の長い脚をさらしていて、ニーハイソックスとガーターベルトとの調和は男心をくすぐって止まない。
でも、こいつマジで愛想悪いからなー。
何だか見下されている気分で、不愉快になる。
それに、こいつも裏切り者だしな。
伝え聞くところによると、こいつはどこぞの軍隊に入っているらしい。
国民守るより俺を守れよ。
武装勢力がドンパチしていて、このあたりはかなり危険なんだぞ。
こいつはいつもやけに俺にくっついてくる。手を出せないから生殺しなんだよ。ふざけんな、早く離れろ。
そんなこと軍人のこいつには言えずに、2人だけの時間が過ぎていく。
こいつは口数が少ないから、いつも2人でいる時は無言でくっついていることが多い。
少しはしゃべれ、怖いんだよ…
今は心を無にして耐えることにするしかないのか。
少しの抵抗してこいつの髪をグジャグジャにしてやった。
なぜかこいつは満更でもない顔をしていてさらに俺のイライラを加速させる。
できることならここで男の怖さを教えてやりたいがこの不便な体を恨めしく思った。
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