第5話:後々の地獄を考えろks

 自殺未遂の次の日LINEを見てみると、好きぴくんからLINEが来ていた。

『え、どうしたの?』

『はやまるな』

『ほんとに』

 着信履歴も来ていた。

 不謹慎だが、好きぴくんがこんなに私にLINEしてくれたのは初めてだったから、とても嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて泣いた。

 最近涙脆くなっている気がする。でも泣くことは悪いことでは無いと思うからもう諦めている。唯一の短所といえば煩くて他人に迷惑が掛かることくらいだ。


 よく考えてみると、この後何て言えばいいかわからない。ご心配をお掛けしました?心配してなかったらどうしよう。くそ恥ずくて死ねる。

 自殺失敗しました?そんなこと言えるか?少なくとも私は言えない。取り敢えず謝っておこう。そうすればどうにかなる。こういう思考は私の悪い癖だ。いつか直そうとは思っているが少し諦めかけている。

『すみません』

『失敗しました』

『ご心配をお掛けしました』

 とだけ送った。すぐに『何に失敗したの?』と返信が来た。主語を書け私。死ね。

『自殺』

 とだけ送っておいた。

 この後どれ程の地獄が待っているのだろうか。後先考えろっていつも何かが起こった後に思う。これも私のとても悪い癖だ。いい加減直せとは思っているがこれももう諦めかけている。

 遺言を残すとしたら、絶対に『自分死ね』にしたいと思った瞬間だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る