第9話 神頼み

実家の裏山に祀られている小さな祠みたいなのがある。思い出した、小1で自慰に目覚め、中学の時にはとにかく性欲を満たしたくて飢えていた僕は、その祠の前の竹林の一本にサバイバルナイフで「女」と刻んだ。

バチが当たった?

まだあの祠あるのかな、実家に帰ることがあるのなら行ってみるか。

あの時嫁に言われて腑に落ちなかった理由が最近わかった気がする。僕は逃げたんじゃない、本気でどっちも欲しかったんです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ポジション、焼きつくされたかも 奥奈 晄 @naokiokamura

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る