第32話 ※この章に言寄せて(2)
(※すいません、もうちょっと補足します)
「その昔私こと荘周が夢の中で胡蝶になったことがある。栩々然として舞い、まさしく胡蝶であった。ひたすら周遊を喩しみ我が身の荘周たるを覚えることはなかった。然るに俄然として目覚めれば、私は蝶ではなく、確かに人間の荘周である。ではあるが、夢の啓示に返るなら、はて私がいつか生まれ変わって胡蝶になるのか、胡蝶だった私がいま荘周となっているのか、いたって定かではない。胡蝶と荘周は形の上では確かに別物だが、中身の主体は一つだからである。これを称して、また観じて云えば、ただ物の形が変化したというのに過ぎない」
―荘子「胡蝶の夢」
補足:「是と非、生と死、大と小、美と醜、貴と賎などの相対は、人間の‘知’が生み出した結果であり、それらはただの見せかけに過ぎない」と荘子は云う。そして「その人間の知には限りがあり、他方悠々然たる摂理に限りはない。すれば知で摂理を図ることなどできようか。それを悟るなら、差異や区別を超えた世界が見えてくる」とも。そしてこれこそが、荘子の云う「逍遥遊」の世界なのである。
(前文ともにWIKIPEDIA百科事典より引く)
(※お待たせしました。では本編へとお戻りください)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます