第17話
怖いことはしないかもだし、ちょっと擦り寄ったらご飯くれる?
でも、疲れたから寝てしまいたい。
しょうがない、見つかったんだし、ひと声かけて寝床に行こう。
「可愛い声。あれ?どこ行くの?ん?段ボールの山?あ、あそこを寝床にしてる?危なくない?」
何か言ってるけど、いいか。眠いし。起きた時に居たら、ちょっとは相手してあげるわ。
「ねぇ、居たのよ。猫ちゃん。しかも可愛い声の小猫ちゃん」
「マジか」
「うん。あの上の段ボールの隙間で寝てる。起きたら、何かあげたら食べるかな?」
「子猫なら親がいるでしょ?親は見てないの?」
「うん。一人だった。家じゃ飼えないけど、ここに住みついちゃったなら追い出せないよね?」
「確信犯か…懐いてくれたらいいけど、洗って注射と避妊は絶対だぞ?」
「わかってる。まずは、仲良くならなきゃね!餌になるもの探して来よっと。あ、おトイレどうしようか?」
「多分、外でしてると思うけどな。一応、用意する方向でいいんじゃない?仲良くなれたら使ってくれるかもだしね。俺は、シッコとかないか居なくなったら確認しないと…」
「よろしくぅ!」
「はぁ…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます