電車に轢かれ転生したらペットが最強になっていた件について

WAKA

現世からの解放

俺は東郷武蔵、普通のサラリーマンだ。就活に失敗し、毎日終電を逃し始発で会社に来る哀しき36歳。勿論彼女なんてできたことない。童貞なんて言わずもがな。ただそんな俺にも最近新しい家族ができた。それはトカゲのリュー君だ。毎日クタクタになって帰ってきてもエサを食べるリュー君を見ると癒される。毎日の楽しみなんてそれくらいだが、それでもこれ抜きではもう生きられない程だ。ただこんな生活ではどうやら体に限界が来てしまう。俺は駅のホームでふらついて線路に落ちてしまった。タイミングが悪かったようで俺は電車に轢かれてミンチになった。そうして今に至る。

ここは何処なんだ?俺は死んだよな。リュー君は大丈夫なのか?

「ガサガサ」

っ??!なんだ?俺はポケットから聞こえた方に手を伸ばしてみた。そうするとぴょいっと何かが俺の手に乗ってきた。すると俺の愛しのリュー君がそこにいた。「リュー君♩」俺は気分が舞い上がってしまったがよくよく考えるとリュー君も死んでしまったわけである。かわいそうな思いをさせてしまった。「ごめんなリュー君」俺が謝ると頭に直接「気にするでないワシは武蔵といられて嬉しいゾ」と流れてきた。な、なんだこれ頭に直接語りかけられる。不思議な感覚だ。ってかリュー君話してんじゃん!「リュー君喋れるようになったの?」「うむ、どうやら武蔵に思っていることを伝えられるようになったみたいだ」マジかよ、俺はびびっていたがそれよりもリュー君と喋れる喜びが勝ってしまいしばらく一緒に話していた。そうすると今度は耳から「あら新しいお客様ですね」と聞こえた。声の聞こえる方を見てみるとそこには、教科書で見た神みたいな人?がいた。後光出てるし。「私はあなたを次の輪廻に送る者です。あなたにわかりやすく言うなら神ですね」やはり神だったみたいだが、次の輪廻ということはつまり転生ってことか?なんかテンション上がってきたな。「別の輪廻ってことは生まれ変われるってことですよね?」「ええそうです。別の輪廻に送りあなたの魂を成長させるのです」おおお、やっぱり転生か、異世界転生系のお約束とかは本当か気になるな。でもやっぱり一番気になるのは、「僕のペットも一緒に別の輪廻に送れますか?」「ええ良いですよ。あなたが望むなら。それにそのペットはあなたの魂の成長の役に立ちそうですし」「まぁまだ聞きたいことがあると思います

が、あちらの世界に行ったらわかると思います。それではいきますよ」そう言うと神は何やら呪文を唱え始めた。すると急に地面に魔法陣の様なものが出てきて光出した。「ちょっと待ってまだ聞きたいことが沢山あ...」言い終わる前に俺の意識はついえた。

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