来世への転生、前世からの因縁

ecolor

第1話 継承

「は?…え?……え?」


そんな独り言を呟きながら、俺は道の端で困惑していた。


それは何故か?理由は単純。知らない男の知らない生涯が、問答無用で俺の記憶に流れ込んで来ていたからだった。


「マジで…一体なんなんだよ…ていうかこれ誰だよ…」


そんな独り言を呟きながらも、ギルドに向かう俺の足は止まらなかった。

こんな摩訶不思議な事が起こっても尚、俺は早く家に帰りたい一心で、ギルドに依頼をしに向かっていた。


「じゃあ、家の周りのゴブリン退治という依頼で、報酬は銀貨2枚という事でいいね?アキラくん」

「あ、はいそうです。それでよろしくお願いします」


ギルドにて銀貨2枚という、ケチな母親のやっすい報酬の依頼を代行した俺は少しフラフラとした足取りで、家に到着した


受付で家計簿を付けていた母親を尻目に、俺は二階へと続く階段を登り終え、自分の部屋に入る………じゃねーよ!?」


「は?…マジで誰の記憶なんだこれ?」


そんな疑問を抱きながら、部屋で俺は、急に思い出した知らない男の記憶を辿っていた






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る