僕とジョンとキャシーの生活紹介!

ゆっくり

短編

 僕はジャック!もう6歳になるんだ。家族は2人で、ジョンとキャシーの2人が僕を育ててくれてる。僕は2人が大っ好きで、3人でおでかけする時はいつもウキウキなのさ!ジョンとキャシーはいつも僕にこんな事を言うんだ。「ジャック、お前はなんて愛らしい子なんだ、いつまでも一緒にいよう!」ってね!

 僕がご飯を食べているとジョンが僕に声をかけてきた。

「ジャックー!おでかけしようか!」

僕はこれがとっても嬉しくて、つい駆け寄ってしまうんだ!部屋から出てすぐに支度をすると、ジョンと一緒に玄関をでる。ジョンが「おでかけ」って言う時は特に決まったところに行くわけじゃないんだ。2人でぶらぶらとおさんぽするのさ。道の端に生えてる花や草も、しっかり見てみると毎日少しづつ変わってて、そんな変化を見るのが楽しいんだ!この黄色の花びらをいっぱいつけた綺麗な花は、「たんぽぽ」っていうのをキャシーが教えてくれた。近寄ってじっと見てみるとたんぽぽの濡れた草の匂いがよりはっきりと分かるし、ちょっとづつ黄色の花びらが開いてくるのが分かるんだ。

 このお家は僕の友達が住んでるところらしくて、中からナポリタンの匂いがしたからきっとナポリタンを食べているんだな!実は僕はナポリタンは食べた事が無いんだ、ジョンとキャシーが「ジャックはナポリタンとかは食べちゃダメだよ!」って言うんだ。僕はどうやらナポリタンとかの食べ物を食べると具合を悪くしてしまう体質らしいんだ。少し気になるけど、ジョンとキャシーを心配させない為には大事な事だから、僕は我慢するんだ!

 少し歩いてるとジョンが

「そろそろ公園で休憩しようか」

って言ったから、公園に向かってるんだ。公園は僕の大好きな場所の一つで、ここなら友達とかに会ったりもするし、会えば必ず一緒に遊ぶんだ!

公園に着くと友達のロバートとそのお母さんがいて、キャッチボールをしてるみたい。僕はボール遊びが好きだからロバートと遊びたい!ってジョンに伝えると、ジョンはロバートに声をかけてくれて、ロバートとキャッチボールをすることにしたんだ!ジョンはベンチに座って僕らを見てるけど、今日は一緒にキャッチボールをするわけでは無いみたい。

ロバートはキャッチボールがあんまり上手じゃなくて、すぐにボールを遠くの方に投げちゃうんだけど、僕は走るのが得意だからすぐ取ってきて、ボールを渡してあげるんだ!そうやって遊んでたらどっからか焦げ臭い匂いがして、少しすると高い音を鳴らしながら走る車が通った!すぐ側のお家が燃えていて、ジョンとロバートとロバートのお母さんと僕はそれをちょっと見てたんだけど、その音を鳴らす車は火に向かって水をいっぱい出すんだ!灰色の車の後ろの方につながってるホースから水が出てるみたい!それを見てたら喉が渇いてきちゃったな。

なんて考えてたらロバートが

「かっこいいね!そうだジャック、僕は大きくなったら消防士さんになろうかな!」

って言うから、僕もいいと思うって頷いて、2人でグータッチをした!僕とロバートの特別なサインなのさ!

 「ジャック、そろそろ帰ろうか。いつもありがとね。またジャックと遊んでやってくれ」

ジョンがそう言ったら僕達はお家に向かって歩くんだ。後ろでロバートが手を振ってくれてて、それは嬉しいけど、もう帰るってなるとちょっぴり寂しい。でもいいんだ!またすぐに会えるからね!

 お家に着くとキャシーが帰ってて、ジョンと一緒にソファーに座ってキャシーのご飯が出来上がるまで一緒に待つんだ。お家の中にあるボールを転がして遊んでたら、銀色の縁が綺麗な小さい窓を覗き込んだんだ。中には黒い目でこっちを見つめてる僕と同じくらいの大きさの茶色と白の毛をしてる尻尾の生えた動物、たしかキャシーが犬って言ってたかな、それとその奥にソファーに座ってのんびりテレビを眺めてるジョンと、その奥のキッチンでキャシーがご飯を作ってる。でもみんな匂いがしないから偽物だってわかるんだ!僕はこの犬をみると時々思う事があるんだ、もし僕がこの犬って動物だったらって、何を考えるんだろう?ただ確かなのは、僕が犬って動物として生きてくのはあまりに耐えられない事だってこと。だって僕はジョンやキャシーと同じ人間なのがとっても誇らしいからさ!

 ソファーからジョンが立ち上がって、僕の方へ向かってきて頭を撫でてくれた。

「ジャック、お前は本当にいい子だな。いつまでも愛しているぞ」

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僕とジョンとキャシーの生活紹介! ゆっくり @yukkuri016

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