第7話

2020/7/6

Uber eats(ウーバーイーツ)の配達員の姿を毎日のように見かけるようになった。黒色のバッグに緑色の文字でUber eatsと縫い込まれた文字のあるものを背中に背負い、バイクや自転車で走っている。去年の今頃は、そんなに見なかった彼らだ。

2016年に日本でサービスが始まったらしいが、四年後に地方都市の福岡市でも大流行している。コロナウイルスの影響で店に行きたくない人はウーバーで注文する。

それを、その注文された店の近くにいる配達員に注文の情報を流し、配送員が店に行って出来上がったものを受け取り、配達するようだ。

 私も色々な外食の店にウーバーの配達員が品物を取りに来るのを見る。出前をやっていない飲食店だ。

コロナウイルス感染を恐れて店に来ない人が増えてもウーバーで持ちこたえたり、それ以上に売り上げる店もあるようだ。ウーバーの配達を専業でやり、数十万円を稼ぐ人も出ている。それで年収五百万円に近くなる人もいるので、サラリーマンよりも稼げる場合もあるらしい。

 北九州市と久留米市でもサービスを始めたらしい。久留米市は福岡県南部の人口は二十万人ほどの都市だ。

このようにコロナウイルスで売り上げの増えた企業もある。ウーバーはアメリカの会社だ。スマホアプリで大成功している。広告収入を求めているIT産業ではない。日本のIT企業の多くは広告収入を当てにしている。ウーバーに勝てる日本企業は今のところ、ない。

ミクシーはフェイスブックに惨敗し、掲示板の、なんとかちゃんねるなどはツイッターに負けたはずだ。

ニコニコ動画はYOUTUBEに負けている。なにか第二次世界大戦を思わせるような情勢とはいえ戦争とは違い、ウーバーで生活を確保している人もいるし、YOUTUBEで高収入の人もいる。アメリカの企業のように人助けが出来ないのが日本のIT産業なのでは、ないだろうか。

自分たちの広告収入だけを念頭にしたサイト作りは自分の国の人達にも、そっぽを向かれたんだぞ。

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