禁則処理や小説を書く際のルールについて

第14節 知らないと読まれにくいかも……。禁則処理って?




 禁則処理(きんそくしょり)とは、漢字文化圏の文書作成・組版において、「約物などが行頭・行末などにあってはならない」などとされる禁止事項、または、それらを回避するために字詰めや文の長さを調整したりすること。

 ──Wikipediaより。


 書き方の自由なWeb小説。かく言う私も自由に表現するのが好きです。

 好きな表現で、好きな書き方で。それも素晴らしいと思います。


 ですが、たくさんの読者様の中には、小説文章を書く上でのルール──『禁則処理』を行っていない小説は読みにくい! と思われる方もいらっしゃいます。


 Web上の全ての小説ができているとは言いませんし、禁則処理を行っていないから駄作だ、なんてことも絶対にありません。ですが、少なくとも、読者を一人でも増やす方針であれば、禁則処理について知っておくのも悪いことではありません。


 またついでに、書籍化されている小説は基本的に禁則処理が為されているため、やってみるだけで本格的な文章に見えるなど、いいこともあります。

 推敲は大変になりますが、ぜひお試しください!


 では、ここからはぜひ知っておいた方がいい禁則処理(ルール)について、個別にさくさく説明していきます。

 ……ちなみに、行頭禁則やら分割禁止やら、そういった難しい言葉は覚えなくて構いません。Web小説を書く際に欲しいルールを3つだけ説明します!


 本題に移りますね。




①台詞が終わるときの」(かっこ閉じ)の前には。(句点)を入れない。


例:  ×「先輩、この小説面白いんですよ。」

  → 〇「先輩、この小説面白いんですよ」


 これを知っているだけで、作文っぽい文章から小説っぽい文章に早変わりです!



②!(感嘆符)、?(疑問符)のあとに一字分空白を入れる。

 (ただし例外として、文章がそこで終わる際には空白を入れない)


例:  ×「どうして?私はこんなにも愛しているのに……! 」

    〇「どうして? 私はこんなにも愛しているのに……!」


 お手持ちの小説を開いてください。きっとされているはずの禁則処理です。



③…(三点リーダー)、─(ダッシュ)は偶数単位で使用する。


例:  ×「─おお勇者よ! しんでしまうとはなさけない………!」

    〇「──おお勇者よ! しんでしまうとはなさけない……!」


 2つか4つ程度、組み合わせて使うことが多いです。…………。



 基本的にWebではこの3つさえ守っていれば大丈夫です!


 次の節では、読みやすい文章を書きたい人向けに、覚えておいた方が得をすることについて説明していきますね。


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