九郎の鎌倉怪談
玄栖佳純
プロローグ
こんにちは。
ただ、悲劇の英雄って聞いて、え? ボクが? って感じです。英雄もどうかと思いますが、悲劇がなんか嫌。そういうのは誰かの評価であって、ボク自身はそんなに悲しくはなかったんじゃないかなあ? ちょっと悲しい程度?
後世の皆さまがボクのことをそう評価したのだから、そうなのだろうと思うけれど、ボクはちょっと不満です。
ボクのことはこれくらいにして、あんまり関わりはないのですが、現在の鎌倉の怪談話をしてみようと思います。そもそも、鎌倉は兄上が
だからまあ、ちょっとだけ。
そんなに怖くないです。よく言われるのですが「何それ、怖くない」って。
ただ、深く考えると怖いかもしれません。
ボクは怖いです。頭の中ではとっても怖いお話ができてます。それを知ってるのボクだけなんです。ボクは怖がりなので『これ以上話すと一番怖いのボクじゃん』ってなって話せなくなります。
『これ話すと、なんかとんでもないモノにすっごく怒られそう。怒るていどならいいけど』って感じです。
だから怖い話はみなさんにお届けできません。ボクの話を中途半端に聞いて、想像して怖い思いをして下さったら嬉しいです。
ボクはホントに怖いんだけど……。
怖くないって思ってる人は、きっと鈍感なんだと思います。
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