第113話 勝者の要求

俺は右手に剣を持ち突っ立ていた。

後ろからくる2人に、振り向きざまに2本のナイフを左手で投げる。ドヒュという音ともに後ろの一人の眉間を貫くが、もう一人は躱して進んできた。が、その時には俺はもう、そいつの斜め前に居て、俺の剣が奴の利き腕を切り飛ばした。

そのままそいつを掴むとその勢いを利用して180度回転、またナイフを2本向ってきていた2人に放り込む。今度は二人の喉に突き刺さる。信じられないと目を見開いている奴らを無視して、奥で詠唱している3人に、盾にしていた男を投げつけ、頸にナイフが刺さっている男を替わりに盾にする。飛んできた男を避けた一人のファイアーボールが盾の男にぶつかる前に、横のドアを開けて飛び込む。一瞬だけ感知で前後の人数を確認する。部屋に10。廊下の前に魔導士3、後ろに2。もう1人がどこにいる。反対側の部屋の中だ。俺はスリープを反対側の部屋に向けて飛ばす。

扉をまた締めて、3人の魔導士に肉迫する。焦ってるのか詠唱を失敗したようだ。詠唱がいるんだな。俺はまたナイフを投げるそぶりを見せ、さらに焦らせ、時間を稼ぎ右手に剣、左手に短剣で真ん中の男の胸を刺し貫いた。そのまま左に回転し、左側の男の腿を短剣で切り裂く。そこで剣に男を刺したまま一気に押し込んで、右側の2人目も串刺し、壁に縫い留めた。俺の武器は左手にある短剣だけだ。

後ろからくる2人が迫っている。俺も2人に駆けていき、途中で右側の男の右にある壁をけって飛び上がり、顔面を左膝で蹴り抜く。男の鼻と歯が折れた感覚が響く。そのまま一緒に倒れ込み、首を膝で押しつぶして男の剣を拾うと、スルスルと最後の一人に寄って行く。まだ部屋から残りの10人が出てこない。それならば、真っ直ぐ進み、男に迫る。

男が振りかぶってくるところを低い姿勢で横凪で太ももを切り裂き、倒れたところに止めを刺した。落とした短剣を拾い、壁に縫い留めている俺の剣を抜き、左手の部屋に入って寝ている1人の首を刺して、終わらせる。

感知で10人がまだ同じ部屋にいるが、罠でもあるのか?罠感知は発動しない。高度な罠かもしれない。俺は扉ではなく、廊下の壁越しに、敵に向かって無属性魔法のマジックアローを打ち込んて、3人を壁ごと吹っ飛ばし、すぐに俺も穴から飛び込んだ。

ナイフを3本投げて、3人が胸や腹を抑えて倒れる。両手に剣と短剣を持ち、音が鳴る速度で飛び込むと、反応のできない相手を切り伏せていった。部屋と廊下を周り確実に全員に止めを刺した後、2階に上がって行った。2階にいる奴は分かっている。タイラー伯爵の関係者たちだ。俺は部屋に入ると何かを言おうとした3人の首を瞬時に刎ねた。感知で他の生存者を探す。会議室の6人だけだが、外にまだ20人ほどいる。俺は気を変えて、外へ向かった。俺が出て行って何もしないか、確かめてやる。子供たちの方にはまだ何も起こっていないようだ。俺が玄関を出て、歩いて行こうとすると、

「おい、待て。」

「なんだ。」

「何処へ行く。」

「帰る。」

「許可は出たのか?」

「まだだな。」

「では、戻れ。」

「いやだと言ったら?」

「処刑する。」

「そうか、いやだ。」と言った瞬間奴は俺に斬りかかろうとしたが、俺もそうしていた。奴の首を高々と斬り飛ばした後、俺はすぐ右横へ飛び、そのまま袈裟懸けに前の男を斬り下げた。次の男もハッとしていたが動けず、首を切り裂いた。残り17人。皆剣だからつまらない。俺は収納から安い槍を出すと、いろいろと試してみた。単に真っ直ぐ突いても、俺は早いのでかなりいける。どんどん刺し貫き、足を払い倒しては、突き殺した。剣を巻き上げ、手首を切り裂いたり、脛を切り払ったり。槍も良い。宝蔵院流の十字槍を今度作ろう。あの槍を回転させる技はさすがに実践で試す度胸は無かったが。残りは6人。

槍をしまうと、今度は戦斧を出した。二丁斧だ。これは質量攻撃だからどうなるか。俺は駆けていき、最初の一人の剣を受け、もう一方の斧を相手にたたきつける。鎧など何の役にも立たず、肩から叩き潰されて死んだ。その間に俺の左に回り込んで、突きを入れようとするが、斧の腹で受け払い、開いた胴体に斧を叩きこむ。これも陥没して死んだ。この間作ったハンバーグを思い出す。

後の4人は怯えているが、何とか持ち直すと、剣を構えて集まってくる。斧を止め、また剣に戻す。俺は一気にスピードを上げ、躱しざまに頸や足を飛ばし、最後に全員の止めを刺して全員の死体を収納した。館に帰ってからも全員の死体、武具等を収納してさっぱりしてからもう一度隣の部屋に戻った。

罠だったのか?何も気にならないな。何故奴らはこの部屋から出てこなかったのか?罠ではなく隠し金庫でもあるのか?俺はじっくりと探して回った。やはり何もない。死体を丁寧に観察すれば何かわかるかもしれない。吸収する価値もあるかもな。仕方がない。訊いてみるか。もう一度、感知でこの敷地全体を調べて、生きている人間は会議室の6人と確認した。俺は穴の開いた部屋を出て、会議室のドアをノックした。

「入れ。」

俺は、ドアをゆっくりと開け、静かに中に入った。

「ただいま。賭けは俺の勝ちだな。」

「そのようだな。」

「よくこの部屋から出なかったな?」

「お前がこの部屋以外の者は殺すと言ったからな。」

「話をしっかりと聞いていてくれて助かったよ。庭にいた奴も襲ってきたから消えてもらったから、この敷地内で生きているのは俺たちだけだ。静かな夜になって良かった。」

「そうだな。スミス、お前の要求をきこうか。」

「さっきまで、この賭けを止め、カインと俺で白金貨2000枚を山分けにしようと頼もうと思っていたんだが、お前の女房が許してくれないと思ってな。どう思う?」

「許さないだろうな。筋が通らないから。」

「だろうな。筋が通るかどうかは、立場によって変わってくるとは思うが…だから、要求を変えることにしたよ。俺は賭けに参加しよう。そして、カイン、お前は俺だけに賭ける。それ以外の人間は俺に賭けられない。どうだ、これなら筋が通るだろう?」

「そうだな。確かに筋は通るし、賭けは成立する。俺は中立だし、賭けに影響するようなことはしないからな。」

「これで話は一応ついたな。俺を含めて総チーム数20チーム。これがこのゲームの参加者だ。そして、メンバーを変えることもできない。」

「そうだ。」

「今から急に新しいルールを足したり、改変もできない。」

「そうだ。」

「最後に、一つ訊きたいんだが、隣の部屋にいた10人は何故部屋から出て戦おうとしなかったんだ?」

「その10人は、10人一緒だと特別な魔法が使えたんだよ。呪術だ。」

「成程、危なかったんだな。助かった。教えてくれてありがとう。それでは行くよ。俺は俺のやり方で、エリザベス領の領主交替を引き起こし、次の領主を制御できれば、俺の勝ちで、カインの勝ちでもある訳だ。その時の優勝賞金は総額白金貨2000枚。その時の俺の取り分はいくらだ?」

「山分けでいいぞ。それに加えて、俺の取り分から、早く結果を出せばボーナスを払う。」

「有難い。子供達に旨い物を食わせてやれるよ。じゃあ、後でな。」

俺は部屋を出るときに振り返って、

「一つだけ言うことを忘れていた。カイン、お前は同元だから、一切賭けに関与するようなことは何もしないと信じているが、他の参加者や出資者を俺は信じていない。もし俺の邪魔を故意にするならば排除する。他のお偉いさんも俺の言っている意味を理解してもらえると嬉しい。じゃあな。」

俺は部屋を出ていった。



「ふー。皆さん、大丈夫ですか?」

「カインさん、よくあんな男と渡り合えますな。私は息をするのでさえ、恐ろしくて。」

「私もです。一見なんて言うことない冒険者なのに、一旦動き出したらだれも止められない感じがしましたよ。」

「恐ろしかったですー。あんな男を参加させて良かったんでしょうかー?」

「確かに。何かの拍子に誰かがあの男の邪魔をしたら排除されますよ。」

「しかし、参加者同志の争いはこのゲームで禁止されていません。逆に他の参加者たちが同盟を組んで彼に仕掛ける可能性も高いと思います。やられる前にやれです。スミスが本気でエリザベスを殺そうと思えば、そう難しい事ではないでしょうし。」

「これは、ほぼスミスに勝者が決まってしまったことになりませんか?自動的にカインさんも勝者となりますが。これがルールですけどね。」

「今からルールを変えたら、スミスは怒るでしょうね。故意に彼の邪魔をしたと捉えるでしょうから。」

「ああ、どうしたらいいんでしょうかー。他の出資者になんて言いますかー?」

「正直に言うしかないでしょう。言いたくありませんが、私は命を狙われる可能性もあります。私が死んでしまえば、誰もスミスにかけていないことになり、賭け側の勝者はいないことになる。しかし、それをスミスが認めるかどうかは分からない。彼は今夜の賭けに勝ち、私を賭ける人に指名しました。これを邪魔することが彼の計画をすでに邪魔したと捉えられる可能性があります。確認が取れればしたいですが、これからはスミスと接触は取らないことです。介入とみなされかねません。ルール上、参加者への接触は禁止されていますし。ルールに抵触する以上、どなたも参加者に接触することないように厳しく戒めましょう。」

「「「「「分かりました。」」」」」

「それでは解散しましょう。お疲れさまでした。」


いい時間になったな。思わぬ出会いがあった。しかし、一寸エリザベス様にお願いするべきか。いや、あの賢い娘のことだ。直ぐ看破するだろう。あの盗賊たちからある程度のルールは漏れる。そのために彼女が領主を辞めないとか、俺の計画通りに動いてくれないと困るな。せっかく俺の夢が10歩ぐらい進む額が賭かっているのに。どうしようかな。まだ少し先でもいいか。先ずは全てを洗い出す。その間エリザベス様を守り切れよ、ダムディ隊長。俺からの剣を試すチャンスだぞ。


分身にはあそこにいた全員を監視してもらうが、重要なのはカインだ。奴自信が言っていた通り狙われる可能性大だ。出資者と参加者のリストは暗記してある。皆ずるしてくれたら、排除する理由になるけどな。まあ、半数はするだろう。特にタイラー伯爵は必ずやるね。子供達をどうしたものか。まあ、分身がいれば大丈夫か。これからは何でもありありの勝負だ。



「本当に誰もいませんね。2階の3人も消されてましたし。」

「手加減なしでした。」

「何故死体も回収したのでしょうか?」

「何か使い道があるのか、それとも証拠隠滅の為か。」

「死体があればいろいろなことが判るスキルを持っている者もいますからね。徹底してます。」

「伯爵にも3人が消えたことを伝えないとだめでしょうが、そうすると、絶対に介入すると思いますよ。」

「私もそう思いますー。」

「何だか、我々の思惑と全然違う方向に向かっている気がします。」

「「「同感です。」」」

「疲れましたね。お祭りのはずなんですが。」

「「「同感です。」」」

「もう帰って3日ぐらいずーっと寝てたいですー」

「「「「「同感です。」」」」」

(同感。)


今は隠形も全てを活用している。俺を見張っている奴がいる可能性が高いからな。これからは気が抜けない。俺は建物の間を抜けて、宿屋にもどった。子供たちは言われた通りにしていた。部屋の前に行くと、中から分身が開けてくれた。中で集合した。



1時間ほど前。リゼンブル領主城。会議室。


「エリザベス様、これが調書です。メリル領でエリザベス様の誘拐、もしくわ、殺害が計画されています。国王様に連絡を取り、軍を出す許可をいただきましょう。」

「その許可は出ないと思うわ。大事になり過ぎるし、証拠もない、盗賊が言っただけのことでしょう。」

「しかし、カーズが差し向けてきたものと思われますし。」

「私達はある意味カーズを信用している。今までの経緯でね。偶に教会に寄付してくれるし。でもね、それは世間では通用しないのよ。特に国王様に軍を隣領に出す権利をくださいと頼むようなときには。下手したら内戦よ。だから、私達はしっかりと防衛しながら、メリル領の情報を手に入れるしかないのよ。カーズが羨ましいわ。好き勝手出来るんだから。」

「全くですね。グルゴウィル領の証拠からも、メリル領、グルゴウィル領、スニード領が結託して何かをしていることが判っています。もしかしたら、この件に関してのことだったのかもしれません。カーズの鼻が利き過ぎです。」

「プラスに考えましょう。カーズのお陰で前もって知ることが出来た。後は、どう守って、どう攻めるか。誰かメリル領に送り込める者はいる?」

「アリアートに頼みますか。結構機転が利きますよ。」

「危険な仕事だけど、大丈夫かしら。」

「もう一人ぐらい付けた方がいいでしょうね。探してみます。」

「よろしくお願いするわ。では、また明日。」

「失礼いたします。」


*****


「あー疲れた。何であたしが狙われないといけないわけ。私が領主になってから領が良くなったからって、八つ当たりに人の命を狙うなんて許せない。もーう、イライラする。」

ベッドで暴れていると、セバスチャンがやってきた。

「お嬢様、おやめください。はしたないです。」

「いいじゃないのよ。私の部屋ぐらい。」

「いけません。癖になります。」

「もう、命が狙われている、令嬢の気持ちを察しなさいよ。」

「勿論おいたわしいと思っております。心配もしております。いつ襲撃されるか分かりませんから。」

「そうなのよね。あの感じだと、暗殺ギルドやら、傭兵だとかも参加してそうだし。私呪われたらどうしよう。」

「その時はスレイニー司祭にお願いしましょう。」

「カーズみたいに時間に猶予を付けてくれないかもしれないじゃない。」

「その時は困りますね。」

「でしょう。」

「その時は私が何とかします。何とかカーズを雇えないでしょうか?最強の護衛かもしれませんよ。」

「確かにそれができればね。でも、夢のような話よ。今はたぶんメリル領にいるでしょうし。」

(まあ、此処にもいるんですが。言われなくても、ベストを尽くさせてもらいます。)

「そうですね。」

「セバスチャン、貴方、なんやかんやと言って、割と楽天的よね。そんな性格だったかしら?」

「そういうわけではありませんが、今回のことは何とかなると思っております。」

「何故?」

「カーズがすでに行動を起こしているからです。我が領のときもですが、サシントン領、マイクロフ聖王国、多分ゲイツ伯爵領もあの男が行動して最悪な思いをした者は、悪いことをしていた者たちです。普通に生活している物には、何も起こらないのですから、お嬢様に何か起こるはずがないではないですか。」

「フフフ、どうかしら。私を守る理由はないと思うけどな。」

「しかし、カーズが感謝しているのもまた事実。その証拠に、そのグリーンウルフの毛皮を贈られたではないですか。」

「賄賂かもよ。」

「賄賂なら、その内要求してくることでしょう。要求する前にお嬢様を失う事など受け入れないでしょう。楽しみに待ちましょう、お嬢様。」

「それもそうね。なるようにしかならないか。なんだか落ち着いたわ。ありがとう、セバスチャン。」

「おやすみなさいませ。お嬢様。」

セバスチャンは静かに部屋を出ていった。


「本当に護ってくれると嬉しんだけどな。このグリーンウルフの毛皮をかぶってたら大丈夫だったりして。」と頭から毛皮を被ってみたりしている。

(成程、その手があった。付与したアクセサリーでも送ればいいのか。先ずは作ってみないとな。あの10人組の呪術師、このために来ていたのか?他の参加者リストを調べて、危なそうなやつから護る方法を考えとこう。)


俺はグリーンウルフの毛皮に魔法を付与できるか試すことにした。これができればいろいろ面白くなる。先ずは、防刃。そんな事より物理耐性か物理攻撃無効だろう。一番難しそうな物理攻撃無効からだ。

俺は毛皮を目の前に置き、物理攻撃無効を想像し、そして念写しようと魔力を込めた。じりじりと魔力が毛皮に入って行く気がする。20分経ってもだめだ。30分。だめな気がする。失敗だ。流石に難しい。俺の結界はどの位強いのか分からないが、これも試してみよう。毛皮に結界を念写しようと魔力を流し始めた。さっきよりは楽だな。5分、10分、15分で出来た気がした。かなりの魔力量を使ったからうまくいけば凄いぞ。俺は毛皮に魔力を流してみた。すると結界が張られた。俺は結界を剣で斬り付けてみた。軽くなら大丈夫だ。しかし、一寸力を入れたら切れてしまった。鑑定してみると、結界(弱)と見える。やはり魔石じゃないと、十分な魔力を保持できないのだろう。それにとっさにエリザベス様に魔力を流してくれとか、魔力を流し続けてくださいなどと言えるはずもない。相手はプロだ。直ぐに見破るだろう。もっとしっかりと自動で発動して、1時間ぐらいもてば、仲間が間に合う。やはり大きな魔石がいいよな。狼の目玉を魔石に変えてみるのは、自動展開の物理結界が出来てからだよな。


先ずはゴブリンの魔石で挑戦。いや、それよりもまず俺の結界の強さを確認するべきだ。分身がいざとなったら彼女を守らなければならないのだから。

俺は分身を出して、俺が張った結界をいろいろと試してもらった。先ずは殴る。俺の結界はぬめっとした感じだ。俺の力でも半分ぐらい出さないと殴っても破れない。これは高評価。次は剣。剣も滑ってしまって上手く切れない。やはり半分ぐらいの力で切り裂ける。槍で突くこれも同じ。半分の力。魔法は部屋ではできないな。感知で誰もいないことを確認して、スリープをかけてから、窓から抜け出した。隙間なぞほとんどいらないからな。

離れた林に飛んできて、全ての属性の攻撃魔法を試してみた。やはりかなり丈夫だ。もっと結界魔法を磨いておくべきだな。ともかく、あった方がずっといい事は分かった。

次に、これを離れた物にかけることが出来るか。網を投げる感覚だ。俺は1m離れた分身に向かって結界をかけた。できた。2m、できた。3m、できた。4m出来たりできなかったり。ずれたりする。5m、さらにずれが大きくなる。以下同様。俺が5m以上離れることは少ないから、先ずは5mを100%出来るようになろう。

俺は明け方近くまで練習した。結果からいえば8mまでなら、自信がある。10mだと、70%ほどだ。毎日練習だ。それとは別に自動展開の練習をしなくては。あの落雷のとき、結界は自分には自動展開していた。これを魔石か何かに付与できないか。短剣とか。

夜が明けた。帰ろう。集合転移。やることが一気に山済みになった。


自動展開が難しかったら、常時展開に出来ればいい。でも魔力がもたないか。

兎に角じっくりと実験する時間が欲しい。そのためにも他の30チームの動向を探り出す必要がる。其処から、傾向と対策を練るとしよう。

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