第2話 3年生から狂い始めた

3年生からは、好きな人(友達)と一緒に帰れるようになっていきました。そうして私と美奈川結衣と内野花乃の3人で帰っていたのですが、もちろん3人だけ仲良しなわけではありません。


2人にも友達ができて、あまり一緒に帰ることが少なくなりました。それで、ある問題が起こりました。私と美奈川結衣の2人で帰っていたら、後ろから

「結衣ちゃんたちー!」


と声をかけられました。


私は振り向いて内野花乃の方を指差して、美奈川結衣に


「花乃ちゃんだよ!」


と言いました。そうしたら、美奈川結衣は、前に向かって走って逃げ出したのです。私は、

「何で逃げるの?待って!」


と美奈川結衣を追いかけました。それが内野花乃に「結衣ちゃんたちが私を指差して逃げた」と誤解されてしまったようなのです。私はお母さんから「ラインから来たよ」っと言われ、一生懸命「違う!」と言いました。


それで時がすぎていき、また問題が起こりはじめます。内野花乃のお姉さんが、クラスメイトでいじめられていたのが発覚して、内野花乃たちが引っ越すことになったのです。


私たちは悲しくも、笑顔で見送りました。


「いつまでも友達だよ!」


と、2人で言いました。


さあ、美奈川結衣と私だけが取り残されました。そして4年生に上がり、美奈川結衣に花形しおんという友達ができました。私も、花形しおんとは1年生の時によく遊んでいたのです。


私と花形しおんは、金管バンドに入り、美奈川結衣と下校することはなくなりました。


が、金管バンドは月曜日と水曜日と金曜日だけです。火曜日と木曜日は、普通に下校するのです。私と花形しおんは、火曜日と木曜日に美奈川結衣と一緒に帰りました。




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