第6話 転校生
村野沙織のクラスに、転校生がきました。その転校生は女の子で、髪の毛は紫よりの青よりの黒といった、少し変な色でした。肌は白く、最初は「可愛いー性格も良さそうだな」と村野沙織は思いましたが、そんなことはありませんでした。
「えーこんにちはー、斉藤麗音でーす」
その斉藤麗音という子は佐野幸樹のとなりの席になりました。しかし、佐野幸樹には村野沙織がいるため、顔色変えずに
「……よろしくお願いします」
と言ったのでした。斉藤麗音はムッとして窓の方を向きました。そして休み時間にあることは起きました。
「ねえあなた、あなたってあれと付き合ってるの?」
斉藤麗音はすぐに佐野幸樹の席に行きました。そして友達と笑ってる村野沙織を指差したのです。
「そう…だけど………」
「やっぱり!あなたの名前は?」
「佐野幸樹…」
佐野幸樹はイヤイヤそうに答えました。佐野幸樹はこういう系が1番キライ(苦手)なのです。
「佐野幸樹さん!あの女とは分かれて私と付き合いましょ?!」
「えっ…」
佐野幸樹はびっくりして顔を上げて、斉藤麗音を見つめます。
「あの子の名前、村野沙織でしょ?あの子、めちゃくちゃヤンデレだから…。きっと疲れるでしょう?だからあんなのより可愛いくて、ヤンデレではないこの私が…」
「幸く〜ん!図書室行こうよ。」
「えっ?何でよ沙織!」
「うん、行く」
「え?!待ってよー!」
そのまま聞かずに村野沙織と佐野幸樹は図書室へ行きました。斉藤麗音はその場で、
「ずいぶん性格が変わったじゃない…村野沙織…。いつか絶対佐野幸樹…を手に入れてみせる!……沙織は知らないだろうけど…ふふ…」
と、不気味に笑いました。なんと、斉藤麗音は村野沙織の習友(習い事の友達)だったのです。これから、一体何が始まるのでしょう、、、
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