第3話 彼の部屋

「僕の部屋はここだよ」

「わあっ」

佐野幸樹はドアを開けました。

窓にカーテン。テーブルにベッド。普通の部屋です。でもくまのぬいぐるみが何個かあって、壁は青に塗られています。ベッドの上のぬいぐるみは綺麗に並んであって、几帳面な性格だと言うことがひしひしと伝わってきそうでした。


「綺麗な部屋だね…」

(これがツンデレの部屋…)


そう言いながらも自分の心でツンデレの部屋を見れた嬉しさが湧き上がってくる村野沙織でした。


「リビングはどうなってるの?」

村野沙織は興味津々で言いました。部屋がアロマの香りがして、村野沙織の鼻をくすぐります。リビングにも連れて行かれて、とっても綺麗な家だということを何度も確認する村野沙織。


(この家こそ私の家のお手本…。家に連れて行きたくないなぁ………)

村野沙織は心の中で苦笑してしまいました。


「じゃ、じゃあさ。今度は沙織(なぜか名前そのままby 村野沙織)の家に連れて行ってくれる…?」


(ええっっっ?今連れて行きたくないって思ったところなのに………)

村野沙織は無理やり笑顔を作って、


「いいよ…!」


と答えてしまいました。村野沙織は、無事に片付けをできるのでしょうか?

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