第2話 ある事件で…
事件が起こりました。ツンデレ彼氏・佐野幸樹の親が引ったくりをしてしまったようなのです。
佐野幸樹は「自分の親が犯罪をした」と罪悪感があったらしく、外にも出ようとしませんでした。
その日デートの約束があった村野沙織はそんなことも思いもせずにいつもよりオシャレして家を出ます。待ち合わせ場所は偶然、佐野幸樹の家でした。佐野幸樹の家に着くと警察が集まっていたので、村野沙織は不安な気持ちになります。
(えっ……?警察がいる…)
村野沙織は佐野幸樹を見つけると、
「幸くん(佐野幸樹のあだ名)!何があったの?」
と佐野幸樹に駆け寄りました。
「僕の親が引ったくったらしくて………情けないよなぁ」
佐野幸樹は少し笑いながら言いました。
(え、もしかして幸くんってサイコパス…?)
村野沙織がそんなことを考えているときに、警察が村野沙織の目の前にやってきました。
「えっと…何か用ですか?」
「っ!あ、すいません。私、ここの家の息子の彼女で、今日デートだったのでここに………。帰った方がいいですか?」
村野沙織は警察を目にオドオドと言いました。村野沙織は、ヤンデレというのに少し臆病な性格でした。
「ううん…いない方がいいけど殺人とかじゃないからね…。いるかどうかは君が決めてくれる?」
「あっ、はい。家には入れますか?」
「家には一応入れるよ。でもここの奥さんたちの家を隅々に探すから邪魔になってしまうことはあるけど。そういう時は言うから、少し考えてくれるかな?」
村野沙織は、礼をしたあとに佐野幸樹に引っ張られて佐野幸樹の部屋に向かいました。
(幸くんの部屋、初めて入るなぁ〜。どんな部屋なんだろう?)
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