第2話 2014 💀2
悠馬と凜は謀反を起こした兵庫国に向かった。
兵庫国の主は
木下未来は60歳だ。還暦を迎えても美貌を伐っていた。未来は父親を太平洋戦争で失っている。父親は特攻兵だった。
未来の最終的な夢はアメリカの壊滅だ。
明石は未来に異を唱えた。
「戦争をして何もいいことはありませんよ」
未来は信長みたいな苛烈な性格の持ち主だった。明石の妻と息子が手下に射殺された。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで楽しく遊んでる最中だった。
息子は7歳になったばかりだった。
「あの悪魔を許すわけにはいかん」
明石は葬式のときに目を真っ赤にさせて泣いた。
妻の母親、大方ちとせは黒野観光で時空シールを買った。『2015』は売り切れていたので『2014』を10万で買った。ブルーカラーのシールだ。そうすりゃ、娘たちに会えるかも知れない。
3月26日
自衛隊、陸海空3自衛隊が個別に行ってきた情報収集や攻撃手法の調査、隊員訓練などの任務を一元的に行い、日常的に外部からコンピュータウイルスなどのサイバー攻撃を受けている自衛隊のネットワーク防護、防衛省や自衛隊のコンピューターシステムの状況の24時間監視、被害発生時の緊急対応などの役割を担う「サイバー防衛隊」を新規編成、約90人体制で発足。
「今月で『笑っていいとも!』が終わるね?」
立ち寄った三宮の喫茶店で後藤真希に似たウェイトレスが言っていた。彼女は武器屋を営んでいた。『黒野観光』の黒野社長の孫娘だ。
ちとせは彼女の店で働くことになった。本格的に淹れてるわけじゃなく、インスタントコーヒーをカップに注ぐだけだった。これならちとせにも出来た。
娘や孫に会いに北野の街に行ったが、娘のママ友たちは『突然姿を消した』と教えてくれた。
「どこに行ったのかしら?」
「神隠しかしらね」
ママ友たちは言っていた。
「あと少しで消費税が8%になるわね?」と、痩せぎすなママ。
「木下首相ムカつく、生活大変なのに」と、デブッたママ。
3月27日 - 静岡地方裁判所、袴田事件の犯人として48年前に逮捕され、34年前に死刑判決が確定し拘置されている死刑囚について、「重要な証拠が捜査機関に捏造された疑いがある」として、再審開始を認め、同時に「拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」との理由で刑と拘置の執行停止も決定、即日釈放。確定死刑囚の再審開始決定は2005年の名張毒ぶどう酒事件以来、戦後6例目。
ちとせは武器が欲しくて仕方がなかった。
ゴマキ似の亜美は「じーさんは母さんを医療ミスで亡くして、いきり立ってる」と言った。
「それは大変だったね……」
「石川を殺したら、どんな武器でもやるよ」
湯治がてら下見に行くとするか。
有馬温泉は、兵庫県神戸市北区有馬町(摂津国)にある日本三古湯の温泉。枕草子の三名泉にも数えられた。また、室町時代には万里集九が草津温泉や下呂温泉とともに「三名泉」とし、江戸時代には林羅山もこれらの三温泉を「天下の三名泉」と記した(日本三名泉)。江戸時代の温泉番付では当時の最高位である西大関に格付けされた。瀬戸内海国立公園の区域に隣接する。
3月29日 - 東京都で、環状第2号線のうち、港区新橋四丁目(第一京浜)- 虎ノ門二丁目(外堀通り)区間約1.4 km(うち地下トンネル約0.9 km)が開通。地上部では片側13メートル幅と大きな歩道・自転車道が2015年3月までを目処に整備される。
ちとせは正午前に有馬にやって来た。温泉街は六甲山地北側の紅葉谷の麓の山峡の標高350m - 500mに位置している。大きな旅館やホテルは温泉街の周辺や少し離れた山麓、山中にある。公的な外湯は「金の湯」(金泉)、「銀の湯」(銀泉)がある。
また、有馬温泉で「○○坊」と名の付く宿が多いのは、建久2年(1191年)に、吉野の僧坊、仁西上人が熊野十二神将に準えて建てられた有馬十二坊と呼ばれた坊舎にあやかったものとされる。
2010年(平成22年)から会員制リゾートが進出したことで、ホテルや旅館が1,300室から1,600室へと2割以上増加し、競争の激化が予想されている。
また、毎年1月9日には、えびす神社の総本社である西宮神社に温泉を運び有馬温泉の商売繁盛を願う献湯式が催されている。
石川病院は要塞のような外観を持つ病院だった。厚い壁と堅固な塔が周囲を囲み、入り口には重厚な門がある。病院内部も堅固な構造で、安全を重視した設計となっている。
翌々日、彼女は暗い夜の中、病院の周囲を静かに歩きます。厳重な警備をかいくぐり、防御の堅い壁を乗り越え、慎重に入り口に近づきます。夜風が彼女の羽織を揺らし、影が暗闇に溶け込んでいる。そして、静かに門を開け、病院の中へと潜り込んでいく。
大方ちとせは石川歌吉の部屋を見つけるために静かに病院内を進む。廊下を慎重に歩き、警備員や看護師の目を避けながら、彼女の目的地に近づいていく。彼女の心は緊張と決意で脈打ち、石川歌吉に対する復讐心が胸に燃えていく。
大方ちとせは石川歌吉の部屋の扉にたどり着く。静かにドアを開け、部屋の中に入る。部屋は静かで、暗闇に包まれている。彼女は慎重に足を踏みしめながら、石川歌吉の姿を探した。
部屋の中には医療機器の音や、微かな明かりが漏れるモニターの光が点滅している。彼女は息を潜めて部屋を探索し、ついに石川歌吉の姿を見つけた。
彼は静かにベッドに横たわり、眠っている。彼の顔には疲れと責任の重荷がにじみ出ている。大方ちとせは復讐心と悲しみの感情が交錯し、彼を見つめた。
しかし、彼が眠っている姿を見て、彼の人間性と弱さを感じると同時に、彼もただの人間であることを思い出した。復讐心が次第に和らぎ、彼に対する怒りが静まっていく。
大方ちとせは深く息を吐き、彼のもとから静かに立ち去る。彼に対する復讐を捨て、その場を去ることを決意する。
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