第一部のあらすじ
※第一部をお読みになっていない方にはネタバレになりますので、ご注意ください。
ある日、オリナは教皇聖下に呼び出されて皇宮へ向かうように命じられる。教皇派の人員として、皇帝の妾であるウルミナ殺害事件の捜査に加わるためだ。
オリナは早速兄のドルスを伴って皇宮へ向かい、事件捜査を行う検察部の捜査官達に出会う。しかし検事正であるエメリヤを筆頭にした捜査官達はオリナ達を歓迎せず、両者の間には不穏な空気が漂う。
相容れないまま共同捜査を進める中で、犯人の有力候補として皇弟ネストルが浮かび上がる。既に手に入れていた証拠や室内から見つかった証拠はネストルの犯行を裏付けるものだったが、オリナは都合のよい証拠と「嵌められた」というネストルの言葉もあって捜査を続けることにした。
その後、エメリヤの思いがけない協力もあり、捜査は少しずつ進んでいく。しかし一方で、オリナはその流れに不穏なものを感じていた。
そんな折、オリナはエメリヤを庇って魔法を胸に受けてしまう。襲撃に倒れたオリナを教会に見舞ったエメリヤは、オリナを気遣いながらも突き放すような態度を取る。ただオリナは、これまでにない感情が胸に湧くのを感じるのだった。
回復して再び捜査に加わったオリナは、エメリヤとともにウルミナ殺害に使われた魔法のトリックを解明する。そして同時に、そのトリックが両親と叔母を亡くした魔鉱晶車の事故にも使われていたことを察す。
数々の手掛かりから浮かび上がった真犯人は、叔父のアルチョム・カリュニシンだった。
全てを知ったオリナは叔父と会い、自白とその目的を聞く。決して相容れない考えに深い悲しみを抱きながらも、オリナは法の裁きにあとを託すことにした。
しかし第一回目の裁判で、黙秘を続けた叔父は予想外の発言をする。
--私はここに、ウルミナ様殺害の真犯人として、聖女オリナ・カリュニシンを告発いたします!
全ては、オリナを陥れるための罠だったのだ。
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