第3話 あらすじで悩んだ話

「あらすじの書き方が分からない……どうしよう」


かなり重要な場所なのだろうなとは思いつつ、読者としての私はあらすじをそこまで重視しないので無頓着なところがありました(書き出しで決める勢)。しかし、書き手の立場に立つならば、あらすじを読んで判断したい読者のことをないがしろにするわけにもいきませんよね?


そう思って頑張ってみようと思いました。


以下あらすじです。


******


剣と魔法の学び舎――グランディオス第五学園に特待生として入学したアヴァルは、両親を殺された過去が原因で周囲と上手くなじめないでいた。広すぎる特待生寮で一人ぐらしをしていたある日、学園の教師からとんでもないことを提案される。「自分が嫌いな同級生の女子と同居すること」だった。


「――願い下げですよ!」


全力で拒んだものの、結局一つ屋根の下で暮らすことになる。彼女との交流がきっかけで他生徒とも関わるようになっていき、いつの間にか特待生寮の男女比率は逆転してしまうのだった。復讐の力をつけるためだけに学園に入ったアヴァルだったが、彼女たちとの共同生活という奇妙な試練に向き合っていく。


そんな一見華やかにも見える学園生活に、不穏な影が迫ろうとしていた。

しかし、研ぎ澄ませた剣鬼の刃で、少年は闇を切り開く――


【本作について】

総文字数:10万字程度を予定(ストックあり)


******


読者に伝えたいことを、あらすじや、あらすじ内のキーワードに込めました。


・剣と魔法

異世界ファンタジーであること。


・グランディオス第五学園

学園要素があること。


・「特待生」「両親を殺された過去が原因で周囲と上手くなじめない」

主人公の属性(優秀であること。凄惨な過去があること)


・「自分が嫌いな同級生の女子と同居すること」

ボーイミーツガール要素があること

※「嫌いな」という言葉を入れることで、嫌いな状態から変化が起こるということを暗に伝えたかったのです。


・「――願い下げですよ!」

これについては、あらすじ中に一呼吸入れる意図がありました。


・結局一つ屋根の下で暮らすことになる

タイトルの通りのことをあらすじ通りのことを記載。


・男女比率の逆転

ハーレム要素があること。

※本作は当初からいわゆるハーレムものにチャレンジしてみようという思いから執筆に至ったという経緯があります。


・復讐

主人公の目的と、この作品がシリアスな要素を含むということ。


・不穏な影

物語の中で、通常の学園生活に留まらない展開があること


・しかし、研ぎ澄ませた剣鬼の刃で、少年は闇を切り開く――

主人公が強いということ。



――ということですが、いかがでしょうか。伝わっているでしょうか。

実は、このあらすじも何度か修正をかけております。そのおかげなのか、連休効果なのかは定かではありませんが、第1話を読んでくれた読者の方々が約30名ほどはいるようです(ちなみに、PV数の話について個別で書こうと思っています)。


もちろん、もっと良いあらすじを考えることはできるかもしれませんが、少なくとも意図を込めて書くことが大事なのではないかと思います。


「とどけ……とどけ……!」


――と、読者の方々に伝わることを願うばかりです。


「このタイトルは……私が求めている作品だッ!」


となっても、


「なんだこのあらすじは……帰るッ!」


と、読者から引かれてしまうのは悲しいですから。


「さて、次はタグかぁ――」

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