「懺悔」

これまでにおいて

どれだけの心を

傷付けてきたのか

思い出すのは

傷付けられたことよりも

傷付けてしまったこと

ばかりである

已むを得ず

傷付けてしまったことも

己の未熟さ故に

傷付けてしまったことも

すべてひっくるめて

どのような影響を

あたえてしまったのか

わたしごとき人間が

そう思い悩むこと自体

おこがましいのは

重々承知のうえではあるが

幾夜も眠れぬほどに

存在を消してしまいたいほどに

苦しいのです

わたしはどうしたいのであろうか

けして許されることはなくとも

全身全霊を捧げ

償いたいのであろうか

いや

そうではない

わたしは

赦されたいのだ

この苦しみから解放されたいだけなのだ

わたしという人間は

どこまでいっても

救いようがない

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