第2話 秘密厳守クリーニング
スーツ姿の男が紙袋にワイシャツを入れてウロウロしている。男は商店街でクリーニング店を見つけ入っていった。
カウンター越しにアフロヘアのおばさんがエプロンをかけて店番をしていた。
アフロ「いらっしゃいませ」
男「これ真っ白になりますか」
アフロ「なんでも真っ白になりますよ」
男はキョロキョロしながら、紙袋からワイシャツを出した。そのワイシャツには赤い口紅のキスマークがついていた。アフロの目は男の顔とキスマークを行ったり来たりしながら見ていた。
アフロ「心配しなくていいですよ。秘密厳守ですから、奥さんにはバレないように仕上げます」
男は落ち着きのない様子で
男「よろしくお願いします」
アフロはうなずきながら、ワイシャツを紙袋に入れてニヤリと笑った。
アフロ「当店ではクリーニング前とクリーニング後の写真を撮影します。それをお客様にメール送信させていただいています」
男「それはやめてください」
アフロ「大丈夫です。秘密厳守ですから」
男「それは困る」
アフロ「メール送信無しオプションつけますか」
男「つけてください」
アフロ「ありがとうございます。他にオプションをつけますか」
男「写真を撮影しないでほしい」
アフロ「NO撮影オプションですか?お高くなりますよ」
男「構いません」
アフロ「ありがとうございます。以上でよろしいでしょうか」
男「それでお願いします。いくらですか」
アフロ「オプション2つで10万円です」
男「えー…」
アフロ「秘密厳守ですから、ご安心ください」
男「ダメだこりゃ
コント セルフクリーニング 将源 @eevoice
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