8-4

 二人で待ち合わせをして、東京に向かったのだけど、私は無理を言って 浅草とスカイツリーを見てみたいと言っていたので、浅草で一泊とホテルを予約していたのだ。お母さんからは、出る前に いざという時に持ってなさいとお金を渡されていたけど、私は申し訳なくて、大学に入る時に貰ったお金も手を付けていなくて、そのままなのだ。なんとか、バイトのお金だけで間に合わせるようにしていた。今回も少しの蓄えがあったから


 私は、昨日と同じ恰好で出てきていたのだけど


「マオ 可愛いよ きれいだ 昨日は言えなかったけど」


「ありがとう イオ うれしい」と、私は 早速 彼の腕にぶる下がるようにしていた。


 伊織利さんが調べてくれて、浜松町から桟橋に出て、船で浅草に向かった。途中、私には初めて乗る船で、初めて見る光景。東京タワーも船の上から見れるなんて思っても居なかった。伊織利さんも初めてだと言っていた。でも、その水はとてもきれいとは言えなかった。


 最初にスカイツリーに行って、だけど、上には登らないで下から見上げるだけにしていた。別に、東京の街を見たからってどうってこと無いよねーと、私の意見に彼も賛成してくれていたのだ。そして、浅草寺をぶらぶらとして、休憩のつもりで早い目にホテルに入って、彼がシャワーを浴びてからご飯に行こうと言い出して・・・


 私は、お泊りを決めたときから迷っていたのだが、ここは部屋の中から洗面所がクリスタルの壁で仕切られていて、その奥の浴室もクリスタルで彼が脱いで入って行くのも見えてしまっていた。私は、こんなにいつも裸を見せ合っていても良いのだろうかと思いながらも、後から服を脱いでいった。


 浴室に入って行った私と唇を合わせて抱きしめてくれて、私は彼のものがおへそ辺りに当たってきているのを感じていて、彼もわかったのか


「ふふっ これはマオと繋がるんだからね」と、私の手を添えさせるように・・・二度目だからって 私は素直に撫でるようにしていた。その後は、お互いに洗いっこをして、ご飯を食べに行こうと街に出たのだ。 これも、彼が調べてくれていて、有名らしいからと天丼のお店。彼はビールも飲んでいて、お店を出た後は隅田川沿いをぶらぶらとスカイツリーを見ながら歩いた。


「少し 寒くないかい?」


「ううん 平気」と、私は彼にくっつくように歩いていた。


「マオ 昨日 親父が言っていた 夢で見たって話 気にするなよ 男ってさー 自分の理想の女の子が夢で出てきたってことは よく あることなんだよ マオは可愛いから たまたま 似ていたってことだけなんだからー」


「うっ ・・・ イオのお父様なんだから そういうこともアリかなって思っているんだ マオは もう 平気だよ イオとは もう 結ばれているんだからー 糸姫様にも報告したからー ねぇ 夜叉が池で 大根・・・話して 意味あるんでしょ!」


「見てたのか・・・ それなりに調べてみたんだ どうして 梅干しと大根なのか お父さんが言っていたんだけど 縦帯の家では 盆暮れに 蕎麦なりうどんに添えるのは大根おろしと梅干しらしい どうして大根おろしなんだろうって ・・・ 夜叉が池の福井県側は今庄ってとこで 蕎麦におろし大根を添えるらしい 辛み大根っていって だから イラブって人 逃げるように三方に住み着いて だけど 生まれ故郷のものを忘れなくって あの地方の大根の苗を手に入れて・・・蕎麦とかうどんに大根おろしと梅干しを添えたのじゃーないのかなーって それが引き継がれて・・・」


「イオ・・・ マオの言っていること 信じてくれてるんだ」


「あぁー ここまできたらな マオは梅干しをお供えしたろー だから 俺は 大根を・・・」


「イオ ・・・ ウチ等 きっと 結ばれる運命だったんだよね」


 部屋に戻ってから、私はもう一度、一人でお風呂に向かった。今度は、丁寧に身体を洗うつもりだった。そして、白いレースで飾られた新しい下着を着けて、だけど、迷ったけどブラは着けないで上からホテルのバスローブだけにしていた。彼は又、缶ビールを片手にベッドに座って窓の外を見ていたけど、もうバスローブに着替えていたのだ。


「もぉーぉ また 飲んでいるの?」と、私は彼の膝の上に横座りするように甘えていったら


「だってよー マオが横に居るのに 飲まなきゃーいられないよ 我慢出来なくなるかも知れんしー」


「・・・ ごめんね マオは まだ 決心出来ない お母さんを裏切れないの」


「いいんだよ マオがその気になるまでな」


「ありがとう イオ ねぇ マオにも 一口 口移しでちょうだよー」と、おねだりしていると、彼はビールを口に含んで私の唇に被うようにしてきた。


「うっ うーぅ にがぁー」と、歪めた口にもう一度彼が被さって来て、そのまま私をベッドに倒れ込ませて、抱きしめてきたのだ。しばらく、お互いに唇を貪りあっていたのだけど、彼は私のバスローブの紐を解いて、前をはだけさせたかと思うと、私の乳房に吸い付くようにして這わせてきた。そして、彼もバスローブを脱いだのだけど、その下は全裸だったのだ。そして、私のそんなに大きくない両方の乳房を愛撫したあと、首筋から耳の後ろに移ってきた時、私には甘美な感覚が襲ってきて


「あ~ん うぅー だめー イオ もう それ以上はダメだってー おかしくなっちゃうぅーぅ ダメぇー」


 さっきから私のあの部分に異変も感じていたのだ。だって、時々 彼のものが・・・あたってー・・・。おそらく、愛液が溢れているのだろう。だけど、その時 急に 彼は私を離して、あおむけになっていた。


「ごめんなさい イオ 怒ってる?」


「いいやー 仕方ないじゃぁーないか でも マオのことが可愛すぎるんだよー」


 私は、こんな自分が申し訳ないと思いながら、自然と彼のものを愛おしいと撫でるようにしていった。香波ちゃんにいつか教わったように、時々 包むようにもしていたけれど


「マオ もう いいよー 我慢出来なくなる そのー もう いいよ」と、彼はトイレに駆け込んでいたのだ。


 疎い私は、その時初めて「あんまり やっていると駄目だよ バクハツしちゃうからね 相手の反応をみながらね」と、香波ちゃんが言っていたのを思い出して、さっきまでの自分のことは忘れてしまって、恥ずかしい湿っしまったショーツを穿き替えながら、呑気に少しニヤついていたのだ。

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