4-6
連休の最終日、伊織利さんとデートの約束。二荒山神社から八幡山公園を歩こうとしていた。私は、ブラウン系のボックスプリーツで後ろがリボンになっているスカートと白いポロシャツで。
「真織・・・眩しいネ」
「うーん? 子供っぽいかなー」
「いいやー そんな恰好 初めてだからー」
「だって 高校の時は デートなんてしなかったから・・・」
「だったね でも 可愛いよ」
「そう? ありがとう」
確かに、私は伊織利さんには、こんな可愛い子ちゃんぶった恰好は見せたことは無かって、迷ったんだけど、一度くらいはと思っていたのだ。私達は高校の時の時間が空白だったのだ。でも、今は もっと 自由に・・・
神社を参拝している時は、そうでも無かったんだけど、公園に向かって歩いていると、手を繋いでくれていた。タワーに登って、その後、二人乗りでゴーカートに乗って、子供達と一緒にターザンロープとか巨大滑り台を楽しんだ。
「なぁ スカート 黒いのがチラチラするんだけど まさかだよね?」
「うーん? あっ ちゃんと穿いているよー アンダーパンツ 黒いのン 見えてたんだぁー」
「そりゃー そんなに短いんだものー 穿いてるんだよなー あの毛 見えてるんかと思ってた」
「そんな訳無いヤン エッチ! もぉーぉ」
「ふふっ そーだよなー」
その後、街に戻って、私の希望でパンケーキを食べて、晩ご飯を作りに行くよってなって、彼は、あんかけ焼きそばとご飯で良いと言ったので、その材料を買って、彼の部屋に行った。
部屋に入ると直ぐに彼は私を抱きしめてきて、唇を合わせてきて、舌も入り込んできた。私も、どうすればわからないままに、本能的に彼の舌を吸ったり絡ませて応えていたのだ。だんだんと私は、頭ン中が痺れるような感覚に崩れ落ちてしまいそうな・・・そして、彼の手がスカートの下から、私のお尻を撫で始めた時 我に戻って
「嫌! ダメよー やめてぇー」と、
「どうして? 可愛いんだよー」
「ダメ! こんなの・・・そんな つもりじゃぁー・・・やめて お願い」と、その時、彼の手はお尻から私の胸を包んでいた。
「わかった 無理やりなんて思ってないからー」と、私を解放していたのだ。
「ごめんなさい 私・・・そんなの 怖いから・・」
「いいんだ 謝らなくても・・・ 真織を見ていると 自分のものにしたいって、欲求が・・・」
「・・・大丈夫だよ! 私は 伊織利さんだけって 決めているからー でも 今はダメ!」
その後、ご飯を炊いてあんかけ焼きそばを作って、足らないと思って油揚げと余った鳴門のお味噌汁を作っていた。残りのご飯で朝食のつもりでおにぎりをと思ったけど、丁度梅干しがあったので、梅干しにぎりで・・・。
彼はおいしいと普通に食べてくれて、私は焼きそばとお味噌汁だけ。食器を洗っている時、後ろから抱きしめられて
「あ~ん 洗えないよー」
「うしろ姿が可愛い こんなことになるなんて 夢のようだよ」
「そーだね マオも 去年の今頃とは 違ってー」
「ありがとう 来てくれて」
「そんなぁー あぁー おにぎり 朝のん 梅干しだけだよ」
「うん すまんなぁー」
そして、帰る時に、もう一度唇を合わせて、彼は寮まで送ってくれた。別れる時に、私は、彼のほっぺにチュッとしていた。
だけど、私は、寝る前に考え込んでいた。彼はもしかして私の身体が目当てってことあるんだろうかと。男ならみんなそう思うよね。私相手じゃぁ無くっても・・・欲望の捌け口に・・・。好きだって言うのは、きっかけであって、目の前に抱ける女の子が居たら、相手が誰であれ手を出すよねー・・・。女の子の場合は違うわ! 普通は好きな人とでないとセックスしたくないもの・・・。朋子さんが言っていたけど、一度身体を許してしまうとずるずるしてしまって、飽きられた時に自分で立ち直るのは大変よって・・・。あれは、朋子さんの経験談?。もしかして、飽きられた相手って勘治さんのことなんだろうか???
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます