第4話 騎士の秘密

「ねぇモニカ」

「ん?」

「ジョーイって人のことなんだけど」

「ああ、お前が2度も負かした奴な」

「負かした相手に酷いことしてるって言うことだけど」

「そうらしいな、とは言え巷のうわさに過ぎないしな、実際はどうなのか解らん」

「一度、その人の生活を見てみたい」

「止めときな、知らない方がいいって事も有るんよ」

「そんなものかなぁ」


さて、そのジョーイの屋敷の監禁部屋


ああああーーー

いやぁーーーーーーー

きゃぁ・・・・


うぇぇぇぇぇぇ


いいいい!もっと!


「おい!お前、もっと動けよ!そんなんじゃこの私が満足できんだろ!」

「はいジョーイさま」

ジョーイは”あの”スキルで男性器を出現させ、多数の美女たちを犯していた。

「おおおおお・・・・・いいいい・・・・・いくぅ・・・いくゾ・・・」

ビュルルルルルル・・・ふぅ

多数の美女、とは言えもとはと言えばジョーイと戦って敗れた男性剣闘士なのだ。


ジョーイに従っている魔術師によって女性に性転換させているから

もともと男なのである。


「くっそ!またも負けてしまった!あの野郎!こんどは徹底的に殺る!!!

 奴とのセッ〇スとかどうでも良くなってきた!あいつを何としてでも倒す!」


今宵も監禁部屋からは、もとは男だった美女たちや、ジョーイの喘ぎ声が

聞こえてくるのだった。



「マリアさま、モニカさま、国王陛下がお呼びです」

「なんだろう?」


「マリア、もうすこしの辛抱だ、お前をもとの世界に戻すのは。

 だから今少し我慢してくれ、解ったな」

「はい・・・」

「淋しいだろうが、もう少しの我慢だ」

「解りました」


「マリア、こっちの世界にずっと居たらどう?」

「いや!パパもママも、みんな私の帰りを待っているのよ!だから・・・」

「まぁそれは解らんでもないが、でもこっちの生活も良いんじゃない?」

「うん、それはそうなんだけど、またあの人と戦わないとダメなんでしょ?」

「そうだなぁ、諦めてくれれば良いんだけどねぇ」


勉強しようにも教科書も参考書もノートもないから出来ないし、

スマホも・・・あるのはモニカから借りた剣だけ・・・これで何をすればいいの?

こっちきてから、お風呂もないしシャワーさえない、有り得ないんだけど



「マリア、明日もあのジョーイと対戦するんだろ?大丈夫か?」

「大丈夫も何も、やらなきゃならないんでしょ?ならやるよ」

「そうか、相手もこっちの手の内を知っているから、3回目はどうなるか解らんぞ」

「それはやってみない事には」



そしてその日がやって来た


第4話 完

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